1話「Distel」

 A国首都で現在一番注目を集めている話題。それはDistel(ディステル)という組織の噂だ。曰く、幹部は八人の悪魔であること。曰く、組織に入るにはアザミの花を組織の内通者へ渡すこと。曰く、その組織は復讐をする組織で依頼をするには内通者を見つけることが条件であること。他にも現実的ではないような信憑性のない噂を、人々は面白おかしく話して広げている。かくいう自分もその噂を広めている人物である。私立新聞社記者の緑川大河、それが自分だ。毎日新聞の噂コーナーを担当しており、最近はDistelの話題ばかりになっている。

 先日信頼できる筋から、Distelの幹部が内通者と会合をするという情報を得た。様々な手を尽くし会合の場所をつかみ、会合の場所である喫茶店シャムロックに自分は今日は来ている。喫茶店シャムロックは、マスターの入れるブレンドコーヒーの香りと、優雅なクラシックが店内をお洒落に彩る老舗の喫茶店だ。...と、何度か言っている風なことを言ってはみたが、まだ自分は一度も行ったことがない。大人な雰囲気の場所で、成人して間もない自分が店内に入るのはとても緊張するのだ。しかし入り口の前で立ち止まっているのはよくないだろう。自分は別に悪いことをするわけではないのだから、堂々と入ればいいのだ。そう、そうと決まれば今すぐ…

「あの~入らないんですか?」

「ひぃえ!?」

「あ、すみません…。入り口の前で立ち止まっていらっしゃったので、つい…」

急にかかった声に後ろを振り向くと、背の高い美しい女性が立っていた。つい叫んでしまった…恥ずかしい。

「あ、いえ、こちらこそすみません!入り口をふさいでしまい…」

入り口の前から避けると、女性は会釈をして入り口の前に立った。

「大丈夫ですよ、お先に入らせていただきますね」

女性はそう言って微笑むと扉を開いて中へ入っていった。今度こそ自分も入ろうと扉を開く。カランコロンとドアについたベルが鳴る。中に入るとコーヒーの香りと優雅なクラシックの音があふれ出す。カウンターの向こうにいるマスターと思われる男性が、こちらを見やり微笑む。

「いらっしゃいませ、お好きな席にどうぞ」

店内を見渡せば老夫婦と先程の女性がいた。窓際のボックス席が空いているため、そこに座る。新聞を取り出して次の競馬の予想をしている普通の客を装い、メモとペンを取り出す。そこへ、ウェイトレスだろうクラシックメイドの恰好をした少女が水を持ってくる。

「お水を持ってまいりました!ご注文はお決まりですか?」

「あ、ええっと…ブレンドコーヒーと、あとホットサンドを」

「かしこまりました!ブレンドコーヒー一つと、ホットサンド一皿ですね!」

パッと見たメニューのおすすめと書かれたものを頼む。可愛らしい笑顔で注文を復唱した少女は、マスターの元へと駆けていく。もうすぐ会合の時間になる。まだ店の中にいる人に幹部のような人も、内通者のような人もいない。カランコロンと音がして、また人が入ってくる。トレンチコートに中折帽の、厳つい男。こいつが幹部に違いない…!注意をそちらに向けていると、あの~という声が聞こえた。

「お客様?こちらご注文されたホットサンド一皿とブレンドコーヒーでございます。ブレンドコーヒーは二杯目以降は百圓になります」

「あ、すみません!分かりました、ありがとうございます」

ウェイトレスの少女は失礼しますと笑顔で言い、テーブルから離れていく。淹れ立てのブレンドコーヒーと出来立てのホットサンドの匂いに、腹を少し鳴らしてしまう。誰にも聞かれていないだろうかと周りを見渡すと、厳つい男の席にフードを深くかぶった男が座っていた。ここで情報を得られなければ、今日の行動が無駄になると急いで耳を澄ませる。

「例のモノを商工区の○○貸倉庫で××日の二十二時に取引で違いないな」

「ああ、今回はかなりの上物だ。いつもの代金じゃ足りないぞ」

「見て決めよう。場合によってはそちらの提示する金額よりも高く買い取ってもいいさ」

××日......丁度三日後だ。何を取引するのかは分からないが、大スクープになるに違いないと思い、メモを取る。その後もしばらく男たちは話を続けていたが、世間話のようなものだった。男たちが店を出るころには、頼んでいたブレンドコーヒーとホットサンドは冷めてしまった。急いで口に入れるが冷めていても美味しく、出来立てはどれだけ美味しいのだろうか。次は出来立てのまま食べよう、と決心すると空になった皿に気づいた少女がお下げしますねと皿を持っていく。食べ終わったのに長居をするわけにもいかないし、取引の情報を得るという目的も終わったため席を立つ。

「すみません、お会計を」

「は~い!」

カウンターの前に立った少女がレジスターのボタンを押すたびになる音が、このお店の雰囲気によくあっていた。

「お会計は750圓でございます」

「これでお願いします」

「はい、1000圓のお預かりいたします。こちら250圓のお返しです」

またのお越しをお待ちしております!と笑顔で見送る少女に会釈をして店を出る。ドアを開くと、扉の前に少年がいてぶつかりそうになった。

「すみません、大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です。こちらこそ申し訳ありません」

と少年は少し頭を下げてそういうと道を譲ってくれる。横を通りながら扉が閉まらないように抑えてやると、それに気づいた少年がお礼を言って中へ入っていく。ずいぶん礼儀正しい子だと思いながら、ドアを閉めて会社への道を進んだ。



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「あれ、もしかして勘違いしてるんじゃ...」

「...どうやら面倒なことになったようだね」



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 喫茶店で取引について聞いてからは忙しかった。取引日までの毎日新聞噂コーナーの内容決め、取引日の予定調節、上司から頼まれた雑用等々...。まだまだ自分は新聞社の中では下っ端であるため、上司から頼まれるちょっとした仕事が多い。そのことに嘆きつつ、今日の取引内容を記事にできればそういう仕事も少しは減るはずだと前向きに考える。とりあえず、取引日である今日の夜のために用意するものを集めようと街を歩く。証拠写真を撮るためのカメラはすでに持っているし、メモやペン等も普段から持ち歩いているため問題はない。しかしこの頃寒くなってきたため、夜に張り込むなら多少の防寒着が必要になる。とりあえず手頃な雑貨屋に入り、マフラーや手袋などを物色する。一通り見て一番好みであったカーキ色のマフラーとグレーの手袋を手に取り、会計へと向かう。

「わっ、すみません。お怪我はありませんか?」

「いえ、大丈夫です。棚で見えていなくて、すみません。そちらこそ大丈夫ですか?」

棚の陰から女性が出てきて、ぶつかってしまった。女性は自分が落としてしまったマフラーを拾って渡してくれる。

「自分は平気です。拾って下さりありがとうございます」

「いえ、お怪我がなくて何よりです」

マフラーを受け取ったのを確認すると、女性はそういって店を出て行った。何処かで会ったことがあるような気がしたが、思い出せず気のせいだと思うことにした。会計を済ませ、何処かで時間を潰そうと街をぶらぶら歩く。すると、先程雑貨屋でぶつかった女性が薄汚いホームレスに絡まれていた。

「おい!何をしているんだ!」

駆けながら大声を出すと、ホームレスは路地裏に逃げていく。すぐさま女性の方を向き怪我がないか確認をすると、どうやら腕をつかまれただけで済んだようだ。

「助けてくださりありがとうございます...。まさか腕をつかまれるとは思いませんでした」

「無事でよかったです。貴方のように優しそうな女性は物乞いの的になってしまうでしょうから、お気を付けください」

そういうと、女性は頷き薄く微笑む。

「この後お時間はありますか?助けていただいたお礼をしたいのです。お茶でもどうでしょう」

まだまだ張り込むまでに時間があったこと、それから女性が美しかったことも合わさってその誘いに二つ返事で了承した。



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「......作戦は順調に進んでいるようです」



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「緑川さんは記者の方だったんですね」

「はい、実はあの日はお洒落な喫茶店の様子が気になって入ってみたんです」

女性と入った店は、数日前に来ていた喫茶店シャムロックだった。そこで、女性が店の前で立ち止まっていた自分に話しかけてきた、あの時の女性であったことに気づいた。それを口にすると、女性も思い出したようでそこから話が広がった。女性は鏡石冬菓(かがみいしとうか)という名前で、喫茶店の近くの会社で事務員をしているらしい。この喫茶店シャムロックには、毎日ブレンドコーヒーを飲みに来ている常連だという。まさか会合があるという情報を得てそれ目的で来ていただなんて言えるはずもなく、適当な嘘をでっち上げた。そうだったんですねと微笑む彼女に少し心が苦しくなったが、仕方がないだろう。

「でも緊張で、淹れ立てのブレンドコーヒーを飲めなかったので今回飲めてよかったです」

「ふふ、ここのブレンドコーヒーは冷めていてももちろん美味しいですけど、淹れ立てが最高ですから飲んでいただけて良かったです」

「はい、とても美味しくて毎日通いたいくらいです」

この言葉に嘘偽りお世辞なく、感動を覚えるほどこのブレンドコーヒーは美味しかった。コーヒー独特のいい香りが鼻腔をくすぐり、ほのかな苦みを感じるまろやかな味わいが口に残る。飲んだ後に一息つきたくなるようなものだった。会社からそこそこの距離があるため毎日通うのは難しいだろうが、どうにか週に一回は通いたいところである。

「そういえば緑川さんはマフラーと手袋を買ったんですか?」

「ええ、最近寒くなってきたので欲しくなったんです。前まで持っていたのは甥っ子にあげてしまったもので」

「なるほど、あそこの雑貨屋さんはいいものが多いですからね。私も以前手袋を買ったんです」

「そうなんですね、今日は何を買ったんですか?」

「今日はハンカチを買いに。先日無くしてしまったんです」

彼女との会話は楽しく、つい盛り上がってブレンドコーヒーのお代わりを何度もしながら話を続けていた。ふと時計を見ると針は十七時半を指しており、店に入ってからもう二時間半も話していたことに気づいた。彼女も気づいたようで、長居しちゃいましたねと笑う。

「ですね、鏡石さんと話すのが楽しくてつい...」

「ふふ、お上手ですね。でも、私もとても楽しかったです」

そろそろ出ましょうかと席を立つ。彼女が伝票を取る前に素早く手にして会計をする。

「あ...、えっといくらでしたか?」

「いいですよ、楽しい時間を過ごさせて頂いたので」

あ、でももしよかったらまた会った時に話してくれると嬉しいです。と笑って言えば、彼女は考えるしぐさをして笑って頷いた。

「ぜひ、また会いましょう」

よかった、断られなかったと内心安心した。お互い店を出ると、一度立ち止まりお互いの行く方向を確認して顔を見合わせた。

「反対のようですね」

「そうですね、もう暗くなってきますしお気をつけて。送りましょうか?」

そう提案をすると、彼女は首を横に振った。

「ここからすぐのところに用があるので、大丈夫ですよ。緑川さんもお気をつけてくださいね、危ないですから」

そういった彼女は何処か困ったような表情だった。どうしてそんな表情をしているのか聞こうとしたが、それではまたいつかと背を向ける彼女に聞くことはできなかった。しばらく彼女の背中を見ていたが、自分も当初の目的を果たすために彼女の言った方向に背中を向けた。



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 商工区についたのは六時頃だった。開店している飯屋に入り夕食を済ませ、取引現場近くで待機する。雑貨屋で買ったマフラーと手袋のおかげで、風邪をひく心配はしなくてもよさそうだ。取引の時間が近づき、緊張で汗が出てくる。しばらくして、怪しい馬車が倉庫の前に一台の馬車が止まる。馬車から黒いシルクハットの杖をついている男と、先日喫茶店にいたトレンチコートに中折帽の男が降りてくる。二人の男はそのまま倉庫の中へと入っていく。馬車の御者に見つからないように、こっそりと自分も倉庫に入る。すぐ物陰に隠れて様子を見るが、何とか気づかれていないようだ。そのまま二人の男が進む方向へ物陰に隠れながらついていく。倉庫の奥には、これまたあの時喫茶店にいたフードを深くかぶった男がいた。

「よう、時間通りだな」

「...早く商品を例のモノを見せてもらおうか」

「そう焦んなって、ほらよ」

そういうとフードの男は後ろにあった何かの布を取る。布の下にあったのは檻だった。檻の中には、沢山の犬。否、狼がいた。そこで、自分はやっと気づいた。あの時聞いた取引の情報はDistelのものではない。最近A国内で密輸入をしているマフィア、シャンディガフの取引情報だったのだ。シャンディガフは国際警察が手を焼く、最近名をあげたマフィアだ。するとシルクハットの男は与村男爵か?この情報があったら、国際警察はすぐに動くだろう。与村男爵には黒い噂が沢山ある。目の前に大スクープがあり、自分は記者だ。これは必ず証拠を残さねば、とカメラを構える。

「誰だ!?」

フードの男がこちらを向く。何故。喉が渇く。カメラのレンズに、窓から入ってきた月の光が反射していた。急いで写真を撮り、逃げようとする。

その瞬間、乾いた音が聞こえた。

銃声だった。

何が起きたのか理解したのと同時に、足に力が入らなくなる。熱い。熱く鋭い痛みが、身体を支配する。一刻も早く証拠であるカメラを持って、この場から逃げなくてはならない。しかし、痛みに支配されたこの身体はいうことを聞いてくれそうにない。

「ち、面倒なことをしてくれやがって」

フードの男が、頭をつかんで自分の身体を地面から少し浮かせる。手には、鋭いナイフがあった。

ここで、自分は終わってしまうだろうのか。嫌だ。まだ、死にたくない。

「誰か......助けてくれっ」

ナイフが自分の首元めがけて振り下ろされた、その時だった。



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「だから危ないって言ったのに」

乾いた音が二回した。

頭をつかんでいた手が離れ、身体が地面に落とされる。その衝撃のまま咳き込むと、影が落とされた。顔をあげれば、そこにいたのは喫茶店の前で別れた女性、鏡石冬菓だった。

「...鏡石、さん?」

「はい、そうですよ。足を撃たれてしまったんですね。後で治療しますから、もう少し頑張ってくださいね」

微笑みながらそういうと、彼女は軽々と大きな斧を持ち上げる。いや、正確には斧ではない。ハルバード、戦斧と槍を合わせた万能武器である。

「密輸入だなんて、そんな悪いことをしてはいけないんですよ」

そういった彼女はハルバードを大きく二度振り、与村男爵とトレンチコートの男を壁へと吹き飛ばす。勢いよく壁にぶつかった衝撃で、気絶をしているようだ。彼女はハルバードを持っていない方の手で額の汗をぬぐうような仕草をすると、こちらを振り向く。

「任務完了ですね、憤怒(ブート)!」

笑顔でそういった彼女に、後ろからの声が答えた。

「そうだな。嫉妬(ナイト)、そっちの男爵とかは縛っておけ」

「ラジャーです!」

後ろを見ると、狙撃銃を持った執事服の男が立っていた。自分が見ていることに気が付くと、災難だったなと声をかけてくる。さっきの銃声はこの男によるものだったようだ。男は俺に自分に近づくと素早く撃たれた足の怪我の手当てをした。

「弾が貫通していてよかったな、途中で止まってたら抜かなきゃいけなかった」

「ありがとうございます...。えっと...」

「話は後だ。もうじき国際警察が来るだろう。...一週間後の夜、喫茶店シャムロックで話そう」

そういうと、男と鏡石は去っていった。


 しばらくして、国際警察が来た。証拠のカメラと自分の怪我から自分は危険行為をしないように注意を受け事情聴取を受けるだけで済んだ。あの場にいたシャンディガフの構成員は、全員銃で頭か心臓を撃たれて殺されていたという。自分がとったカメラの写真とその他匿名からの情報で、犯罪が明らかとなった与村男爵は爵位を剝奪されて刑務所へ入るという。市民病院で入院して三日目に、上司から聞いた話だった。



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 市民病院から退院して三日目、撃たれてから一週間後の夜になった。今、喫茶店シャムロックの前にいる。少しの明かりが漏れているだけの店内は、昼とはまた違った雰囲気で入るのを躊躇わせた。

「入らないんですか?」

「ひぃえ!?」

「ふ、ふふっ...緑川さんてば、初めて会った時と同じ反応ですね...ふふっ」

入り口の前に立ち止まっていた自分に声をかけたのは、あの時と同じ彼女だった。自分の下反応に笑いが抑えきれないらしく、隠しきれていない。

「わ、笑わないでくださいよ…」

「ふふ、すみません。ほら、入りましょう?」

まだ少し笑いながら、彼女は自分の手を取って喫茶店へと入る。中には、マスターが淹れたのだろうコーヒーを飲む、こないだの男の姿があった。

「憤怒、緑川さんがいらっしゃいましたよ」

「ん、お疲れ。...どうぞ、座ってください」

促されるまま近くの椅子に腰を下ろすと、男が話し始めた。

「まずは何処から話せばいいか...。ああ、こっちだけが名前を知っているのはフェアじゃないか。まずは自己紹介をしよう、俺は天望大貴だ」

「はぁ...緑川大河です...」

「知ってるよ。毎日新聞の噂コーナーを担当していて、最初にこの店に来た目的はDistelの会合を目撃するため。情報は信頼できる筋、情報屋バーバラから手に入れた」

驚いたことに、彼の言ったことは全て当たっていた。何故、と口から漏れた言葉に、彼はさらに続ける。

「情報屋バーバラは元々俺たちの、Distelの内通者なんだよ。俺たちの目的は知ってるか?」

「...復讐、ですか...?」

「そうだ、俺は貴族に復讐をしたい。そのためにDistelを立ち上げた。同じ意思を持つ仲間を集めてな」

貴族への、復讐...。それを聞いて納得した。天望という名字に聞き覚えがあった。天望伯爵家。貴族の中では珍しい、市民側の貴族だ。

「何故、自分に...?」

自分には、復讐をするような相手はいない。ついこないだの事件まで、良くも悪くも普通の人生送っていたのに。

「君の噂コーナーを読んだ。その年で任せられるのも分かるほどに、人を引き付ける文章だった。それに、バーバラが協力しているなら人柄も問題ないだろう」

嬉しく感じた。自分の書いた文章を認められたこと。人柄を認められたこと。まっすぐ伝えられたのは、いつぶりだろうか。

「緑川大河。君に協力してほしい。俺たちのことを、復讐する意思のあるものがいるということを、噂という形でいい。伝えてほしいんだ」

そういった彼の目は、真の通った強い意思を持った目をしていた。まっすぐなその目線に、自分の中の何かが動いた。

「はい。是非自分に、貴方達の協力をさせてください」

気が付いたら、自分は協力を申し出ていた。


その日、Distelの内通者が1人増えたのだった。

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Distel 威風透真 @touhu_my

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