第9話 開始 【START】
「ミチさん、始まるよ。」
「ルイくんはもう準備終わったのかい?」
「うん、ミチさんももう終わり?」
「終わったよ。じゃあ行こうか…」
※
「ミチさんとルイさんのチームは準備終わりましたね〜。では〜、ゲームへごあんな〜い。」
そういうと猫又1号は転移術を使った。
「ここは…僕の母校…」
「ボクの通ってる高校でもあるよ。」
「そうだったんだね。」
「もともと、この学校出身であるところからミチさんを知ったからね。」
山中高校、それはボクの通っていた学校であり、ミチさんの母校でもある。
「おぉ!?ここって山中高校じゃん!」
聞き覚えのある声が聞こえる。
ボクをいじめていた三倉翔だった。
「おっ…お前…三倉…?」
「えっ?鈴木じゃ〜ん!」
「……」
「お前ビビりだし、弱虫だから死んでると思ってたわっ!」
「死ねよ、もう2度とボクの目の前に立つな。」
「何?喧嘩売ってんの?」
「喧嘩なんて売ってない。ただお前を殺すことになれば必ず仕留めるだけだ。」
「そんなことになるとは思わないけどな。」
『ルイ、あんまり相手を煽るな。』
『こんなのに危険要素あるか?』
『ないが、そいつは称号の暴れん坊将軍を持っている。』
『それは?』
『暴れると、自我を無くす代わりにステータスを10倍以上に引き上げる。』
『やばいな、』
「まあ、三倉、ごめんなんだが、今はお前を相手している場合ではない。」
「こっちもだ。お前など殺している暇があれば他の人を殺す。お前は最後だな。」
「悪いけどお前にはボクは殺さないからな。」
※
「ルイくんさっきのは?」
「中学生の頃、ボクをいじめていたやつだ。」
「ルイくんが前に言ってたやつか。」
「そうだよ。」
『ルイ、突然すまないが…』
『なんだ?』
『この学校にアーティファクトらしきものがある。』
『その場所はどこにあるんだ?』
『校長室だ。』
※
「何この刀みたいなやつ?」
三倉がアーティファクトを手に取った。
〈アーティファクト【ムラマサ】を手に入れました。〉
〈【ムラマサ】にあわせて、特性【暴れん坊将軍】が開花します〉
「なんだこれ?もしかしてチートみたいなやつ!?ラッキー!」
※
『ルイ、アーティファクトが既に取られてしまったようだ。』
『誰にだ?』
『さっき、お前がいじめられていたと言うミクラショウだ。』
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