第8話 記憶 【MEMORY】

覚えていない…

たしか、ミチさんと一緒に食料調達に行ったところまでは覚えている。


でも何故だ。

何故、ボクとミチさんが裸で同じベッドで寝ているんだ?

何も覚えていない。



「ルイくんおはよ〜」

「ミチさん、もしかしてボクやらかしちゃいました?」

「別に変なことされた記憶ないよ?」

「大丈夫ですか?ボクたち裸で2人で同じベッドですよ?」

「それは昨日の…」





「とりあえず明日には殺し合いになるから、食料を調達しないと…」

「あっ、あっちにコンビニあるよ!倒壊してない。」

「よしっ!行こう。」



2人でコンビニに行き、それぞれ日用品や食料を盗んだ。

この世界ではもう買うとかは出来ないだろう。



「ミチさん、こんな世界でお酒飲むつもりですか?」

「大丈夫大丈夫、僕はお酒強いから二日酔いとかで吐くとは有り得ないよ。」

「いやそう言う問題じゃないですよね…」





「いや、ボクまだ未成年ですよ?」

「いいのいいの、この世界にはもう法律とかはないのと同じなんだからぁ。」

「というかミチさんお酒強いんじゃないんですか?」

「えっ?これ正常だけど…」

「えっ?それ正常なの?」



無理やり酒を飲まされた。



「よし、明日は昼からだから寝坊しないようにもう寝るね。」


ミチさんはそういうと急に服を脱ぎ始めた。


「ミチさんなんで脱いでるんですか?」

「僕、全裸じゃないと寝れないんだよね。」

「じゃあボクも全裸になる!!」


そういい2人で一緒に寝ましたとさ、おしまい





おしまいじゃねえよ!

これ既成事実作ってるわけじゃん!

アスリートと一般人が不純異性交遊してるなんてマスコミが黙っちゃいない…

というかもうそんなもんないからいいのか…



「わかった?じゃあ僕歯磨きするから。」

「え…ミチさんは何も思わないんですか?」

「別に?ルイくんはかっこいいからルイくんになら僕の処女を受け取ってもらってもいいんだよ。」

「……あっ…結構です…」


見た目によらず天然でかわいい。

ムチムチボディの癖してボクっ娘とか需要ありすぎだろクソが。



「じゃああと3時間だから頑張るぞ〜!」

「あれ?ミチさんって殺し合い全否定ウーマンみたいな感じじゃなかったですか?」

「まぁ、こんな世界じゃしょうがないよねって思ってさ…」

「ボクもこの世界に変わってから性格が少し変わったんですけど、ミチさんも変わりましたね。」

「そう?僕はそんな感じしないけどね。」

「なんか、テレビのインタビューの時に見たミチさんとは大違いな感じです。」



『もうイチャイチャしなくていいのか?』

『おい、黙ってろ。』

『なんだ?契約切ってもいいんだぞ?』

『すいません許してください…というかミチさんと会話してるから空気読んで口を挟まなかったのか?』

『そうに決まってるだろう。さすがに、俺もオネショタに興味がある。』

『コンビニでエ◯漫画読んでたな?というか、ボクはショタではない。』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る