第4話 暴力 【VIOLENCE】
ボクは中一から高校に入学するまでずっといじめられてきた。
ことの発端は…あまり覚えていない…が一つだけ覚えていることがある。
※
「きゃ〜!ショウくん〜!」
彼は
中一だった頃、同じバスケ部だった同級生だ。
イケメンで高身長、その上頭も良く運動もできた。
「ショウくんこれ見て…」
「ルイどうした?」
ボクが見せたのは自分の鞄に詰められた画鋲だった。
「ショウくん更衣室に残ってたよね?なにかしらない?」
「ンフフ、それやったの俺だよ?」
「何言ってんのショウくん?」
それは冗談ではなかった。
それから始まった苦痛の日々……
「ルイくん、僕のロッカーの中身ないんだけど。」
「捨てといたよ?いらないと思って。」
「ルイくん、僕の弁当…」
「あぁ、美味しくなるように校庭の砂入れといたよ?」
※
そして中3の頃…
「お義父さん、実は話があって…」
「ルイくんどうした?」
もともとただの親戚だった人…いまはちゃんとした両親だ。
「高校は私立のところに行きたい!」
「ルイくん…」
「迷惑になるのは分かっています!高校生になったらアルバイトもしてちゃんと生活費も入れるようにします!だから高校に…」
「わかった。ルイくんの意見を尊重してやろう。」
その後は中学校をずっと休み、毎日のように受験勉強をした。
※
「10年ぶりにちゃんとした夢を見たな…」
『ルイ、うなされていたぞ?』
『ごめん、そういえば今はあれからどんくらい経った?』
『向こうの世界では時間が進んでいなかったらしい。お前が寝ていたのは3時間だけだ。』
『3時間も寝ていたのか…ごめんな待たせちゃって、今から大事なアーティファクトを取りに行くぞ!』
※
『場所は地下3階ここだな。』
『魔物はいないぞ。多分アーティファクトの反応はあそこの部屋だ。』
その部屋はいかにもって感じだった。
部屋からは黒い空気が流れ、変なオーラのようなものが見えてもいる。
「あった!」
ハート型のアーティファクト、体内に取り込めば完全回復能力が手に入る!
「いただきますっ!」
〈スキル[complete recovery]を取得しました。〉
〈レベルが25へ上がりました。〉
「ウィンドウ!」
ボクはステータス画面から自分のステータスとスキル詳細を見た。
※
[STATUS]
鈴木瑠衣 スズキルイ 〈16〉
Lv.25
HP 2500/2500
MP 250/250
STR 250
ARK 250
AGI 500
LUC 500
[SKIL]
[complete recovery]
complete recovery…完全治癒スキル。『リカバリー』と発することで発動する。スキルの副作用により、ステータスが一部UP。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
作者のSaSoRiです。
今まで3作品ほど連載していたのですが、今後この作品をメインに進めることになりました。
レビューやコメントも是非送ってください。
『夢と現実の狭間で悪魔と舞い踊る 【夢REAL】』
今後とも、この作品をよろしくお願いします。
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