料理スキルを習得して料理をする
来斗は食糧エリア——もっとも、そんな名前があるわけではない。来斗が勝手につけた。
そこで食糧を手に入れた。手に入れたのは豚の肉、鶏の肉。それから野菜であったり、果物であったりだ。
勿論、中にはそのままでも食べられる食材があったが、調理をした方がいいものも多かった。
調理には二つの意味が存在する。一つは安全に食事できるようにするための下処理である場合。そしてもう一つはよりおいしく食事をする為の下処理である事。
調理には大きく言えば、この二つの意味合いが存在していた。
「流石に料理した方が良いよな」
習得できるスキルには様々なものがある。決められた天職しか習得できない、固有(ユニーク)スキルというものも存在しているが、概ねはSPを支払えば習得できる。
来斗はSPを10支払い『料理』スキルを習得した。このスキルは文字通り、料理ができるようになるというスキルだ。どんな料理下手な人間でも、料理の達人になれるという便利なスキルだ。
来斗は早速習得したばかりの『料理』スキルを発動する。
そして料理を始めた。料理スキルを発動すると、包丁や鍋などの調理道具も具現化し、簡単に料理をする事ができた。
トントン、コトコト、ジュージュー。
程なくして、料理が出来上がる。
「頂きます」
来斗は食事を開始する。簡単な食事だった。ステーキにサラダ。それからパンだ。
特別な味付けはしていないが、こんな状況だからだろうか。その食事はとてもおいしい食事に感じられた。
「よし……いくか」
ゆっくりしている時間はない。腹拵えは終わったのだ。来斗は立ち上がり、次の目的に向かって動き出す。
食事を終えた来斗は、いくつかの保存食を作り出す。無数の干し肉を作り出し、アイテムポーチに放り込んだ。
来斗は次の目的に向かって歩き出す。
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三雲来斗 16歳 男 レベル:20
天職:無名剣士【ノービス】
攻撃力:100
HP:200
防御力:100
素早さ:100
魔法力:100
魔法耐性:100
スキル:錬成 料理
装備属性剣(エレメントソード)攻撃力+50
※四属性の属性効果が付与(エンチャント)されている。
旅人の服。防御力+10
※現SP残180SP
保有アイテム 干し肉×10
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来斗のダンジョン攻略は続いていく。だが、二週目の異世界生活ではある来斗ではあるが、この後、またもや思っていない運命が彼を待ち受けていたのは。
――その運命とは一体。
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