第6話 おおォ……✨✨💕

《おおォ……(⑉⊙ȏ⊙)!!》

 驚いた魔王はボクの背中へサッと隠れた。

 まるで恥ずかしがり屋の小学生だ。


 もっとも僕よりも体格が大きいので全身が隠れる事はない。




「あ、あのォ、【チューし隊】のユッピーさんでしょうか」

 仕方なくボクは美少女に尋ねた。


 ボクだって、こんな裸同然の美少女と話すのは苦手だ。恥ずかしくて頬が熱く火照ってくる。



「えェ、そうだけど、なによ。お風呂に入ろうとしてたのに」

 ユッピーは少し怪訝な顔でボクらを睨んだ。



 魔王がボクの背中を突っついた。


「あのォ……、実は魔王様が是非、ユッピーさんとお会いして話しがしたいと」

 


「あら、魔王マオーくんが..(。•̀ᴗ-)!!

 このユッピーわたしと」

 さすが、【チューし隊】と名乗るアイドルだ。魔王を見てもまったく動じない。

 もしかしたらコスプレだと思っているのだろうか。



《我輩が魔王です!! どうも》

 ヤケに丁寧でモノ腰も柔らかい。


 さっきまでの横柄な態度とは別人のような礼儀正しい挨拶だ。



 まるで、借りてきたネコみたいに大人しくなってしまった。






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