第7話

「フッフフ、可愛らしい..(. ❛ ᴗ ❛.)!!

 魔王マオーくんね!! よろしく」

 なんとも怖いものなしな小悪魔系アイドルだ。


 すぐさま魔王に抱きついてホッペに強烈なチューをした。

 まさしくユニット名通りの【チューし隊】だ。




《うゥ、いッいやァ……( ꈍᴗꈍ)!!》

 柄にもなく魔王は照れて真っ赤になっている。



「お願い!! 魔王マオーくん!!

 今月CDの売上がピンチなの!!」

 まるでキャバ嬢のように甘えてみせた。



《ハッハハ……、任しておいて下さい!!

 我輩が全部買い占めましょう!!》

 なんとも魔王は太っ腹だ。


「嬉しいィ……(。•̀ᴗ-)!!」

 ニコニコと微笑んでまたホッペにチューをした。



《ハッハハッ、良かったら、ここにある緑のたぬきもどうぞ!!》

 気前よく提供していく。


「え、マジでェ……(. ❛ ᴗ ❛.)!! ラッキー」



「うゥ……ヾ(´-﹏-`;)/ 緑のたぬきはボクのなんですけど」

 もちろんボクの苦情クレームなど、魔王は聞く耳を持たない。









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