第2話 チューしたい……✨😚✨✨💕

《何びとたりとも我輩の邪魔はさせん!!》

 さすが魔王だ。傍若無人にも程がある。



「うゥ……(⑉⊙ȏ⊙)!!!! マジでェ!!」



《ッで、今夜ここへ参ったのは他でもない》

 魔王は、ゴッホンと軽く咳払いをした。


「なッ、なんの用なんですか..(;ŏ﹏ŏ)!!」

 聞くのが怖いが。


《ちょっと耳を貸せえェ……!!》

 人差し指で招き、少し小声で囁くように顔を寄せた。



「ハイ……(´-﹏-`;)!!!! なんでしょう」

 イヤな予感がしてきた。いったい何の用だ。


 まさか、わざわざ魔界から緑のたぬきを食べに来たワケではないだろう。



《チューしたい……( ꈍᴗꈍ)!!》

 いきなり魔王は、頬を赤らめてボソッとボクに耳打ちをした。



「えェ……(⑉⊙ȏ⊙)!! なんですってェ!」

 突然の告白にボクは驚き聞き返した。



《ぬうゥ、チューしたいじゃ!!》

 



「いやいやァ、それはヤバいですよォ!!

 ボクは、そっちの経験はありませんから」

 もちろんあっちの経験もないが。

 助けてくれ。慌ててボクは腰を退いた。



 これが美女の魔王ならば喜んでチューするが、あいにく魔王はいかつい男だ。



「うゥ……(;ŏ﹏ŏ)!!」

 詳しいことは知らないが、魔王とボクとだったら、間違いなくボクはと言うヤツだろう。

 


《なァに、最初はじめだけじゃ!!

 誰でも経験するモノじゃからな》

 ギュウッと両肩を掴んだ。



「いえいえ、そんな誰でも経験することではないでしょ……」

 ボクは必死に首を振った。

 できれば魔王とチューなんて経験したくない。




 





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