第32話

 

「まず考える必要があるなと思ったのは、ダナの体が辛くなる原因だと思うの」


 窓の外からはさんさんと温かい光が差し込んでくる。

 すっかり朝の空気を吸い込んだ屋敷の中で、ぴしり、とレイシーが人差し指を立てた。心持ちかいつもよりもはきはきと喋っているし、瞳も明るい。


 腰をいたわりつつもサザンカ亭からなんとか屋敷に戻ったダナは、現在はふかふかなソファーに座り体をいたわりつつ、レイシーの講釈にぱちぱちと瞬きを繰り返している。屋敷に着いたレイシーはすでにとっぷり日が暮れているというのに、今すぐにでも動き出したいと興奮している様子でさすがに寝てからにしましょうよ、と落ち着かせるのは大変だった。


 ダナの隣には腕を組んで眉をひそめ、口元を尖らせているアレンがいる。昨日また来ると宣言した通りに、今朝早くにやってきたのだ。

 ダナの体の不調は言いふらすべきことではないが、どうせセドリックに知られてしまったのだ。一人知られるも、二人知られるも同じである。と、いうのは言い訳に過ぎず、昨日の夜からの普段と様子の違うレイシーに驚いてどうしたらいいかわからず、一緒にいてほしかった、という理由もある。


 そしてダナとアレンの間には、未だに寝ぼけ眼なティーがぐったりと背もたれに体を預けていたはずだが、いつの間にかきゅーきゅー気持ちよさそうな寝息を立てている。


 そうこうしている間もレイシーは興奮した様子で説明を続けていて、もはやダナにはついて行くことすらできない。こんな子だったかしら? とダナは自身の記憶の中のレイシーと重ね合わせて困惑するばかりである。けれどもアレンは慣れた様子で、そろそろダナに対する緊張も少しはほぐれてきたらしい。


「レイシー姉ちゃん、スイッチが入るとなんかおかしくなっちゃうんだよな」

「……スイッチ」


 はふはふとほっぺを真っ赤にさせて、小さな体を必死に使って語るレイシーの姿は、たしかにそうとしか言えない。


(……知らない、ではなく、もしかしてこれがもともとのレイシーなのかも)


 初めて見る姿だと思ったけれど、実は違うのかもしれない。旅をしているとき、ふとしたときレイシーの姿が見えなくなることがあった。さて野営だ、食事だと全員で集まったとき、黒いローブの少女がいないことに気づくのだ。そして体中をぼろぼろにさせて、いつもひょっこり戻ってくる。何をしていたのかと聞けば、ダナと視線を合わせることを恐れているかのようにきょろきょろと視線を迷わせて、『魔術の訓練をしていた』と説明する。


 今まで、ずっとレイシーは一人きりだった。魔術で頭をいっぱいにさせて、自分の人生はそれしかないと生きてきたのだろう。けれど、今はダナや、アレンと一緒にいる。


「――それでねダナ、この方法だったら、体をしっかり休めることでベストな状態に導くことができるかなと! 具体的に必要だなと思うのは温度なんだけど!」


 そしてきらきらとした瞳を、こちらに向けてくれる。

 ものづくりと魔術は、きっとレイシーにとって同じものだ。ものを作るということは、彼女と人のつながりを作ることにもなる。

 なぜだろうか、それが少しだけ、嬉しかった。でも。


「レイシー、ちょっと待って。もっとゆっくり詳しく説明してくれないと私達にはわからないわ」


 それなら、しっかりと彼女のものづくりを見届けたい。レイシーにすがるような気持ちで依頼してしまったが、ダナが満足する品を渡してくれるのはきっと無理だろうと諦めていた。けれど、今は違う。とてもわくわくしている。とにかく気になってたまらないし、レイシーの薬草でやっと回復した体は気づけば前のめりになっていて、ダナ自身も気づかないくらいに子供のような笑みを浮かべている。


 ――なんだかとても、楽しくなってくる。


 レイシーはぱちぱちと瞳を瞬かせつつ頬に手の甲を当てて、上気した頬を落ち着かせるような仕草をした。


「ごめんなさい、ちょっと冷静になるわ。昨日の夜から考えて、全然眠れなくって」


 きっと朝になるのが楽しみでたまらなかったのだろう。深呼吸したところでまったく落ち着いてなんていないし、相変わらずきらきらと瞳が輝いている。でももちろん、そんなことにダナは口を出さない。


「まずなんだけど、ダナが困っていることは、腰の痛みや肩こり、頭痛、めまいということだけど、元の原因ってわかる?」


 原因、と言われても、一つしか思い至らない。以前にもレイシーに告げたことだ。


「……体がわがままで出来上がっている困ったちゃん達かしら」


 微笑みを絶やさず聖女スマイルで返答した。おクソな貴族野郎ども、と伝えなかったのは隣に座るアレンを配慮した結果である。いたいけな青少年の輝かしい瞳を濁らす勇気はダナにはない。一瞬視線を感じたらしきアレンは首を傾げている。


「そう、ストレスよね。だからそもそも、ストレスを溜め込まないようにすべきだけど……」

「わかってる。痛い目を見たもの。次からはちゃんと自分の体に相談するようにするわ」


 若さと体力で勝負をするといっても限界がある。それにメンタルは内側から削ってくるものだ。レイシーはこくりと頷いた。それが一番大切、ということなのだろう。


「ストレスから体の不調がやってくる。腰の痛みが神経を伝ってふとももまで痛くなることと同じ様に、何事にも遡ると原因があると思うの。だから、原因の途中を考えてストップさせたらいいんじゃないかなって」


 レイシーが取り出してきたのは大きな紙だ。一緒に布も散らばっているところを見るに、保冷温バッグや匂い袋を作る型紙だろうか。テーブルの上に紙を置いたレイシーは、するすると文字を書き込んでいく。


『ストレス→        →体の不調』


 ストレス、と書いてある部分にはもやもやと黒い靄が頭の上にある、悲しそうな人間のイラストで、空白をあけて体の不調と書いてある部分には、泣いている人間のイラストが描かれている。結構うまいしポップでかわいい。さらなるレイシーの意外な才能である。

 言っていることは理解はできるけれど、文字と文字の間が大きくあいているところが謎だ。レイシーは、とん、とペンの尻で空白部分を叩いていた。


「ここにはね、たくさんの言葉が入ると思うの」

「……たくさんの言葉」


 なんだか難しい。アレンは唇を尖らせるようにして考えて、必死に話について行こうとしているらしい。


「腰が痛いというダナに昨日、セドリックさんはいくつかのアドバイスをしていたじゃない? そういう、たくさんのものよ」

「ええっと、運動不足とか? 言われてみれば旅をしていたときより、体はすごく鈍ってるけど……」

「うん。じゃあそれも気をつけないとね。でも私が考えたのは違うことなの。この中に他に入る言葉の中で、ダナが毎日することの質をさらに上げてみたらいいかなって」

「毎日すること?」


 一体なんだろう、と考えようにも頭の中が靄がかっていてうまく言葉にならない。このところずっとそうだ。集中したくてもすぐに意識が分散して作業の効率が落ちてしまう。今も医療院に戻った後始末を頭の半分で思案して、ぐちゃぐちゃになって、結局何を考えていたんだっけ、とわからなくなってくる。


「ねえダナ、あなた、普段ちゃんと眠れている?」

「え……?」


 ぱちぱちとダナは瞳を瞬かせた。生来の整った顔立ちや白い肌にごまかされてしまいそうになるが、よく見るとダナの顔色は白いというよりも青白く、目の下にはうっすらと隈ができている。


「……眠っているわよ? 睡眠時間は最低限確保しているし」


 予算と同じで、削ってはいけないものというものは存在する。だからどれだけ忙しかろうと、短い時間でも眠るように努めてはいるつもりだ。いつもは一日の中でこまめに眠るようにして、トータルの時間を確保している。けれどどうだろう。レイシーに言われてみて思い至ったか、たしかに以前よりも目覚めが悪いような気がする。いつももっと寝ていたい、と苦しいし、朝日が憎らしく、起きがけは体が重たい。


 難しい顔をして、黙り込んでしまったダナを見て、レイシーは紙の空白部分に、『睡眠』と文字を書き込んだ。すやすや幸せそうに眠る可愛らしいイラストつきである。


「眠るという行為は、ただ眠ればいいというものじゃないわ。眠る前の行動で、眠りの質が変わってくるの。質が悪ければ体に様々な不調を呼び込むと以前読んだ本に書いてあったわ」

「……つまり、レイシーが私に睡眠魔法をかけてくれたらいいって話?」

「それも一つの方法だけど、魔術にばかり頼っていたら結局体に負担がかかってしまうわ。だから、直接ではなく、間接的にダナの眠りの質を高める道具を作るのよ。多分ダナは、眠っても全然回復できない状態だと思う。ダメージを受けて、まだ回復しきっていないのに次のバトルに飛び込んでいるようなものよ」


 ダナは聖女で、人を回復させてきた側だ。そう例えられると、なんとなくわかってきたような気がする。そこで今まで口を閉ざして考え込んでいたらしいアレンが手を挙げて質問する。


「レイシー姉ちゃん。じゃあ質を高めるってどうやって? 寝るなんて、床に横になって目を閉じて終わりじゃん」


 いつの間にかアレンの膝の中で寝こけていたティーが、ぱちんっと鼻提灯を弾けさせて、寝ぼけ眼をパチパチとさせた。すややかな眠りが羨ましいことである。


「どうかしら。ねえ、私前から不思議だったんだけど、眠りに入るときにすぐに眠ることができる日と、なかなか寝付けない日ってない?」

「……あるかも」

「それって、どんな日? あとは、どんなときに眠たくなる?」


 アレンは瞳をつむって考えているらしい。そして、ぱちっと目をあけると同時に顔を上げる。


「疲れてるときは、すぐに眠っちゃう気がするな。あとは、どんなとき……そりゃ夜になったら……。ああ、でも寒いときに焚き火の前にいたら、眠くなっちゃうかも。レインもまだちっちゃいから、眠たくなると手があったかくなるんだよなあ」


 レインとは、アレンの兄妹のことだろうかとダナは考えた。幼い子供は眠たくなると不思議と手足が温かくなってくる。ダナも孤児院で多くの子供達の面倒を見ているからよくわかる。寒い日はきゅっと布団に包んであげると、ほっとした顔をして気持ちよさそうに眠るのだ。そんな子供達の顔を思い出して、ふんわりと笑ってしまった。つまり、だ。


「……眠る前に、体を温めるものを作るということ?」

「そう! そうするためには、『お風呂』がいいと思うの!」

「おふろ……?」


 一般の市民には馴染みがないものだろう。ダナはもちろん知ってはいるが、アレンは初めて聞く単語を、舌っ足らずに繰り返した。嬉しげにこくこく頷くレイシーを見て、ダナはどうにも考えがついていかない。レイシーのことを理解したいのに、やっぱりそれは難しいのかもしれない。



 ***



「うん、ティー、その実が一番大きくていいと思う、お願い!」

「ンキュイッ!」

「おわ、わ、わ!」


 木のてっぺんに鉤爪をひっかけたティーが、クチバシを使って大きな木の実を落下させる。それを地面で受け取ったのはアレンである。木の実は少年の腕がいっぱいになるほどの大きさで、近くで見ると驚くべきサイズだった。


 屋敷の裏手には立派な畑があり、わさわさとヤシの木が茂っている。その中に実っていたココナッツだ。かけていたレイシーの魔術が切れたらしく、重たくなった実がずしりとアレンの腕に沈み込んだ。


「おうわっ!?」

「いや、大きすぎじゃないかしら……」


 そんなに知ってるわけじゃないけど、絶対そんな大きさじゃなかったわよね? と、ダナはもう呟くことしかできない。規格外の薬草畑や色とりどりの花に、驚いたり、見惚れたりと自分自身でもなんとも忙しく感じてしまう。


「魔力を土に練り込んでいたら、畑の周囲が少しだけおかしなことになっちゃったの」

「これが少し……」


 深くまで問うまい、とダナは瞳を細めて頬に手を当てつつ、ほうっと息をついた。そんなダナの様子には気づかず、レイシーはアレンが抱えている実を覗き込みつつ、ちょいちょい、と指を縦に振った。


「これを、こう、できれば半分に切りたいんだけど」


 さすがのレイシーも、ココナッツを割ったことはないのだろう。魔術は万能ではなく、物を切るというのなら、物体の材質によって術式を変化させる必要がある。つまりこの場合、ココナッツ切断魔法を生み出す必要があるのだ。「ええっと」とレイシーが人差し指を回して術式を考える仕草をする間に、実を地面に置いたアレンが、ぱしんと自身の腕を叩いて胸をはった。


「レイシー姉ちゃん、せっかく俺がいるんだしこれくらい任せてよ。ココナッツなら、何回か割ったことがあるし! ……これはちょっとでかすぎるけどさ。よいしょ!」


 任せてくれ、と言った手前、自信もあったのだろう。アレンは折れた太い枝を使いながら実の外側の皮を力任せにはいでいく。ダナはココナッツの実こそ見たことはあるが、剥き方は彼女の知識にないものだったから興味深く観察した。いつの間にかティーも木から飛び降りて、首を傾げつつ、くるくる喉を鳴らしつつアレンの動向を見守っている。


 皮と思ったものは、見てみると太い繊維で、実の外側にまるで木の幹がくっついているようだ。それをつるりと取ると、出てきた茶色い実の外側はごわごわしていて、最初よりも随分小さくなった。けれどもまだ人の頭二つ分程度の大きさはある。


「……おりゃあ!」


 アレンは壁に立て掛けていたナタを持ち、刃ではなく背を向ける形で持ち上げた。そして地面に固定した実へ力の限り振り下ろす。こぉん! と音を鳴らしてナタが当たった。それを何度も繰り返すと、だんだんと割れ目が入ってきた。


「姉ちゃん、借りていい鍋とかある?」

「待って、すぐに持ってくる」


 言うやいなや、レイシーはぴゅっと消えたかと思うと、鍋を抱えてすばやく戻ってくる。ありがとう、とアレンは礼を伝えて、実の大きさに四苦八苦しつつも、今度はくるりとナタを反対にして、刃の部分で実を叩いた。ばしゅりと出てきた透明な液体を慌てて鍋の中に入れる。


「ココナッツジュースね」

「そう、せっかくだし、もったいないからさ」


 アレンはレイシーににっかりと笑った。実の大きさに比例して、鍋の中はたっぷりのジュースで揺れている。最後までジュースを出して、再度ナタを振り下ろした。ぱっかりと半分になった実からは硬く白い果肉が覗いている。


 大きな実だから、あとは分担作業である。ナイフで削り取り出して、一つの鍋では足りないとさらに持ってきたボールの中に入れて、どんどん山盛りに変えていく。


「ダナ、無理しないでね。これなら私とアレンの二人でも大丈夫だから」

「ありがとう。でもたまには違うことをした方が調子がいいわ。痛みは薬草ですっかり消えているし」


 と言いつつ、やっぱり昨夜も医療院に帰った後の山積みの仕事のことを考えて、うまく寝付けなかったのだ。でも、目の前の光景を見ているうちに、だんだん頭が冴えてきた。わくわくしてたまらない。レイシーが実を固定して、アレンが中身を削る。もう半分の片方も、ダナが少しずつ削っていく。そんな三人の様子を、羽をぱたぱたさせながら不思議そうにしていたティーがちょこちょこと近づき、山盛りの果肉をじっと見つめたと思うと、ちょこんとクチバシをつついた。


「ンキュオッ!?」


 びりびりとティーは震えた。そして直立になったかと思うと、体をへたへたとさせる。「んきゅいいい~」 うっとり声だ。ちらちらとレイシーを確認して、「食べてもいいよ」と言われると、たまらんとばかりにきゅいきゅいクチバシを高速で動かしてつんつんする。


「おいしいみたい」

「ジュース以外のとこもうまいよね」


 まさにあますところなく使える食材だ。

 お腹をぷっくりと膨らませたティーが畑の上で寝転がるころには、実の内側も綺麗になってきた。


「……ところで、これをどうすんの?」


 目的を知らされないままの作業だったのだ。やっぱり緊張をしていたらしいアレンも、「レインってこないだ生まれたばっかりの妹なんですけど、どんどん重くなってくるから、母ちゃんも最近は腰が痛いって言ってて」「そうなの。大変よね、すごく気持ちがわかる」といった具合にすっかりダナとの会話もこなれてきた。うやうやしく扱われるより、こっちの方が嬉しい、とダナは思う。


 そしてレイシーはつるりとしたココナッツの内側をなでて嬉しげに頬を緩ませている。


「二人ともありがとう。うちには丁度いい入れ物がなかったから……」


 鍋を使うのはちょっとよくないかなって思って、というレイシーの言葉の真意はわからない。


 わさわさとした木陰に三人で座り込み、レイシーはすっかり殻だけになった実を地面に置き、するりと手のひらをスライドさせた。途端にたっぷりとした水が生み出され、殻の中を満たしている。

 アレンが息を呑み込むように驚いているのがよくわかるが、この程度、レイシーにとっては造作もないことだ、と思いつつ、やっぱりダナは自分の常識を疑ってしまいそうになる。


(……何もないところから水を出すだなんて、術式を作る負担と覚える手間を考えたら、普通に水をくんだ方が圧倒的に楽なのに、この子は息をするように魔術を使うのよね)


 レイシーと一緒にいると、自分の感覚がおかしくなってしまいそうだ、とダナはふとため息をついた。


「それから、ここからが本番」


 ちゃぽりと、レイシーは殻の中に何かを入れた。つるつると水の中に沈み込んだそれを中心として、水面には波紋が広がる。と思えば、たぷたぷと奇妙に揺れている。どれくらい経っただろうか。それほど長い時間ではなかったが、小刻みに震える水面を見ているうちに、静かに湯気が立ち上ってきていることに気がついた。


「水が、お湯になってる……」


 アレンが、はっとしたように息を呑んだ。レイシーはただ、石を入れただけだ。ダナとアレンは唖然としてほかほかと温かな湯気が立ち上る様を見つめた。


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