第56話 サンガ王国改善

「ルイ改善感謝だ!後はのんびりしてくれ」

「サガ?改善はまだあるぞ!例えば溶鉱炉の燃料、石炭使ってるだろ」

「あぁ、炭坑があって、木炭使うと山が全て禿げ山になる」


「その石炭を、木炭作る様に、蒸し焼きしてみろ!骸炭と言って火力が上がるぞ!副産物の黒いドロドロは、木の防腐剤白蟻防止になる、臭いガスは水に溶かして肥料に、残りの副産物は骸炭と一緒に燃やしてしまえ」

「···試させる」

「半信半疑か?効果覿面こうかてきめんだぞ!骸炭は燃やしても煙が出ん、粉砕鉱石を上から入れ易くなるぞ」


「ルイ?何処で···仙人村は凄い仙人が住んで居る様だ、いつか行ってみたいもんだ!」

「気が良いだけの、ジジババが居るだけで、詰まらん所だ、最果て開拓村は」

「それでも、行ってみたい!どれ程の英知が埋もれて居るのやら」

「サガ?お前って何歳だ?」

「17歳だが?」「妹とか居るか?」

「居るぞ!美人の妹が···ルイ?狙うな!お前にはやらんぞ!!」


「何度も言わすな!俺は女だ」





 サガが家に案内すると言うので、ゾロゾロ着いて行ってる。

「サンガ王国は無駄に広いな」

「無駄だけ余計だルイ!素直に大きな国と言えんのか!」

「この放置された様な、利用されて居ない広大な······?

 この粒々!!ソバ畑だったのか!!」

「いや、ルイ雑草だぞ!苦いと言うか辛い葉っぱで···」

「この実は、ソバだぞ!!」


 ※ソバはタデ科の植物です。

【タデ喰う虫も好き好き】と言うコトワザになった、辛い葉っぱのタデです。


「ソバ?」

「サンガ王国の特産品になるぞ!!」


 早速ソバの実を収穫した。

「サガ!小麦粉の製粉所は何処だ?」

「そのソバの実?を粉にするなら、我が家で出来るぞ」



「ルイ!お前は本当に凄い奴だな!!」

 近所の婦人を集め、二八ソバ打ちの実演中

 ついでに、うどんっぽい物も作った。


 うどんを寝かせてる間に、ソバの実食!

 つゆ山葵やまわさびが命のソバだが、山葵も清流探せば、有るかも知れんが間に合わん、甘辛汁に太ネギ(これも食用にされていない)を少し煮て、最後に仕上げ、豚の蒲焼きをトッピング!


 邪道だが、絶賛され以後ソバ食は、このスタイルになった。


 うどんも、サガが食いたそうだ、うどん汁も甘辛、玉ねぎとぶたの炒めた物と白髪ネギのトッピング!肉うどんっぽい物を作った。


 婦人連中が、大絶賛してくれた。

「貴方女以上に料理が上手ね!!凄いわ!今度料理教室開いてね!!」

「俺は女だ!!」



「礼をせねば!」

 予想以上の改革に、サガがお礼と言って宝物庫に案内し

「どれでも、好きな物を選べ」


 と言われ、本気で選んでる!

 金銀財宝はどうでも良い!面白いオーパーツみたいな物は無いか?

「何やら全然分からん、ジン3」『あいよ』

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