第51話 仙人仲間を探す【4】

「腕輪は、二つしか無いぞ」

 5の収納から、腕輪を取り出して眺めてると。

『ルイ、腕輪が起きたの分かるだろ』「ん?あぁ、この腕輪が起きた」

『それを、パトラに渡せ』「······パトラ!仙人の腕輪だ!受け取れ」

「え?は、はい!」


 パトラが受け取った腕輪は、細く三つに分かれた。

「へっ?何が起こった?」

三位一体さんみいったい』「さんみいったい?ってどう言う事だ?」


『3人が一体となって仙術を行う』

「不便そうな術だな」

『パトラは空を飛び、ペラは海を行く、ルーナは地を駆けるが、

 3人騎馬を組めば、誰かを乗せて猛スピードで陸空海を行ける』


 想像すると、格好良いのか悪いのか、俺は騎馬に乗りたくねぇ。

 帽子取りの、運動会を連想した。


 細く分かれた物はしょうがない、3人に自分に合う腕輪を嵌めてもらった。


 細い腕輪は、分かれても仙人の腕輪だ、ぞれぞれの少女の手首にフィットしてる。


 仙人の腕輪を装着すれば、俺の物以外、持ち主の力と素早さを少し上げ、普通人より強く速く走れる様になる。

 これで3人も、少し強くなり速く走れるはずだ。

 三つに分かれたぶん、効果が弱く成るかも知れんが。




「この国はミメルダ王国、私は王女ですサンチョは王国軍の元将軍、軍の謀反を先導父国王と母王妃を処刑、私は侍女と閉じ込められて居ました」

 パトラから、牢獄に居た理由を聞いてる。


「サンチョは滅ぼす予定だが、パトラ達どうする?」

「サンチョ将軍達、軍は制圧して!住民は説得してみる」


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