第47話 仙人の声
「リューシャ待たせた、この腕輪を嵌めて見ろ」
リューシャは、迷わず左手首に装着した。
「おぅ?手首にピッタリフィットしたぞ!」
「腕輪がリューシャを、主人と認めた証拠だ」
「······分かる···何が出来るか、自然に分かるぞ!!」
「リューシャは仙人の声で、人を従えたり、癒し治療も出来るはずだ」
「僕と一緒で、微妙な効果だね」
「レムの千里眼、凄く役に立ってるぞ!」
「ふにぃ!ルイ兄貴!ありがとう!!兄貴の為なら何だって遣るよ!」
「レム、俺は兄貴じゃ無いぞ!姉貴だ」
「ハイハイ!今度姉さんと、兄貴を女装させてあげるね!」
「女装?服は、ピラピラしたのは好かん、着んぞ!」
「任せて!男の娘っぽくしてあげる」
「男の子じゃ無い!俺は女だ!」
「ハイハイ、任せて!」
(ルイの扱いに困るぞ、本人は女のつもり?どう見ても男だが?
稀に、女の心を持って産まれる男が居ると聞いた事が有る、ルイはそれか?)
会話に入れず、リューシャは困っていた。
「リン!インサに飛んでくれ!リューシャのボイス住民に試す!」
「皆私に掴まって!インサ王宮に転移するよ!!」
5人の仙人は、インサの王宮に転移した。
「ジン!0」『あいよ!』
集まった近衛、重鎮どもを見た。
「揃いも揃い全員黒かダークアッシュ!」
黒どもを前に、リューシャが話し出した。
《皆も知って居る通り、仙人王国のルイ国王を、この国のバカ王が暗殺を試み、返り討つにあって果てた!!インサ王国は消滅!只今を持って、仙人王国インサ市に改名!貴様らクズが栄え有る仙人王国の一員にして頂けた!!有り難く受け入れ、仙人王国の為身を粉にして働け!!》
「ジン!0」『あいよ』
見事に黄色オレンジに変色していた。
《貴様らは、直ちに住民全てに素晴らしい、仙人王国の住民になった事を告知してまわれ!!》
全員駆け足で出て行った。
リューシャのボイスは、フュプノか魅了が掛かる、ある意味恐ろしい効果だった。
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