第46話 3個の腕輪

「三個も何である!!」

 つい声が大きくなった。

 宝に見とれていたリンが、俺の方を向いた。

「あぁ~!仙人の腕輪!3個も!!」

 俺が腕輪を見付けて集めていると、リンが大声を出した。

「ねえねえ!どう言う事?」

「仙人は7人居るらしいな」


 皆が注目してる「ジン!どれが声だ?」

『最初に見付けた物、左手に持ってる』

「これか?良く見分けられるな!」

『使い手が居る、腕輪は起きてる』

「起きてる?こっちの二つは寝てる?」

『良く分かったな!寝ておる』

「ジン!バカにしてるだろ!!」

『異な事?我は誉めたぞ』


 ジンのやつ、何処まで本気で言ってる?背の伸ばし方とか、時々ジンにからかわれて居る気がする。


「······ルイ王?疲れてるなら、休んで明日で良いぞ?仙人にしてくれるの」

「ルイ兄貴以外で、初めての男の仙人仲間!能力が知りたいよ!!」

「レムと一緒で補助的なもの?」


「リューシャ、俺は疲れていない!独り言みたいになってるのは、魔神の持ち物だった、指輪のジンと話してた」

「ん?」

(しまった!ジンは秘密だった!!)

『仙人仲間には、話して構わんぞ』

「それを、早く言え!焦ったぞ失言!」


「ルイ兄様?指輪?いつも変な所に嵌めてるそれ?」

「ああ!リン達は俺の仙人仲間だ!だが、俺とジンは切り離せない相棒だ」

『ルイ!上手い紹介嬉しいぞ!』

「ジン!実際外したくても外せない」

『···冗談、だよな』

「冗談だ」

『ルイの考えは読める···ガ~ン!!少し本気マジじゃ無いか』

「あのな!美少女とすれば、風呂は一人でユックリ入りたいぞ!ジン!お前いつもジロジロ見てるだろ!!」

『ルイの発育見守って居る!チッとも発育せんが』

「放っといてくれ!俺は12歳これからだ」


「「「「分かった!紹介不要」」」」

(ルイ兄様が時々残念な人になるのは指輪の性か!)

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