第二章 7人の仙人

第45話 5人目の仙人

 最果て開拓村『仙人村』で、ノンビリ話す村長達、クマリやルイの父親もいる。

「ルイは、今頃どうして居るだろう」

「戦乱の混沌状態を、力で捩じ伏せ天下統一、一段落したくらいかのう」

「仙人はルイを入れて7人、5人位は出会でおうたか?」

「ルイの性格なら『仙人村』の計画を知れば、怒り狂うかも知れんな······」


「俺は···ルイなら計画など屁とも無く押さえ込み······」

 後はボソボソ聞き取れない。

「そうなれば、村の役目は、未来永劫終わって目出度い事じゃ!!」



 ◎◎◎



『ルイ!オーパーツの腕輪が在るぞ!使い手はリューシャだ』

「なんですとぉ!!······力は?」

『声』

「声?何それ?」

『力の有る声は、人を従えさせ、癒す』

「何か微妙な力だな」



「ルイ仙人王?何か不信な事でも?」

「いや···リューシャ王!俺が仙人にしてやると言えばどうする?」

「仙人に?それは···嬉しいが?」

「そうか、なりたいか、では宝物庫に案内してくれ!」

「宝物庫?あぁ!仙人にしてくれる対価か!」


「そんな下世話な事では無い、リューシャ年は?」

「15歳だが?」

「お前?老け顔だな」

「放っといてくれ!!苦労が多くて···ルイは何歳だ?」

「俺は12歳だ」

「12?···苦労して無いな!9歳か10歳と思ってたぞ!

 なら、エミルとリンそれにレムが、儂と同じ位の年で、ルイが少し年下って所か」


「ゴラァ!!苦労はして無いが、リンとレムは11歳、エミルは10歳だぞ!!何処いらへん見て15だ?胸か?胸なんか!!」


「いや、その···悪かった!」

「謝るな!!余計惨めになるだろうが!!」

「「ルイ兄様!気にしないで!今のままで充分素敵ですよ!!」」

「そうだぞルイ兄貴!!」

「兄貴じゃ無い!俺は女だ!!」


 髪が肩まで伸びて、チョッとは女らしくなったと思ってたのに、流石に傷付くぞ。


「「「よっし!元に戻った!!何時もの兄貴(兄様)だ(よ)!!」」」



「「「凄い!!」」」

 落ち込む俺を他所に、先に宝物庫に着いた皆が騒いでる。

「おぅ!確かに凄いお宝だな⦅ジン腕輪は何処だ?⦆」

『そこに一つ、あそことそっちに、計三個有るな』

「なんだとぉ?三個?」

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