第39話 変貌エミルが大変!

 エミルはかなり迷っていて、イライラした俺が、腕輪を引き取ろうとした寸前、左手に腕輪を装着した。


 腕輪はエミルの左手首に、スルスル小さくなり納まった。

 エミルが、ふらつき気を失いそうになりながら、両足を踏ん張って耐えている。

 倒れそうになったエミルの、踏ん張った右足が、くるぶしまで地面にめり込んだ。


 かっと目を見開いたエミルは、儚く頼り無い様子が消え、別人の様な風貌になっていた。

 儚い美少女が、きつ目の凛々しい女に、何か背まで伸びた様な?


「ルイ兄様!!私生まれ変わったようです!!」

「リン姉さん!!初めまして!!エミルです、宜しく!!!」

 4649よろしくと巻き舌っぽく言ったエミルは、俺に寄り添うリンを睨んでる。

「レム兄貴!!宜しく!!」

 フンスと胸を反らして言った。


 腰に手を置き、胸を反らしたエミルは、推定Cに近いB!!

 リンはAA可愛いお胸!俺は計測不能だが、えぐれては居ないぞ!!

 10歳の癖に、立派なお胸!

⦅理不尽だぁ!!⦆


「うおうぉ~~っ!!」

 エミルが、突然叫んで森に向かった。

 バッキ!!バキバキ!!!

 雑木をへし折り、突き進む!!

 エミルが通った後は、木がへし折れ吹き飛んで、道が出来てる。


「ルイ兄様!エミルは、不適合だったのでは?」

「追い掛けるぞ!!」

 俺達が、追い掛けようとした目の前に、エミルが現れた。

「日頃の鬱憤うっぷん、力全開で吹き飛んだぜ!!快感だぁ!!!」

 と言って、俺に抱き付いた。

「ルイ兄様ぁ!!仙人仲間に加えてくれて有り難う!!私ルイ兄様の為なら、何だってするぜぇ!!」


 エミルが飛び退いて。

「ご···ごめん···なさぃ······」

 元のオドオド少女に戻ってた。


(何なんだ?面倒くせぇ)

『ルイ、言ってやるな!力の発動は身体への負担が大きい、あれで調整してる』

⦅俺は普通に力使えるぞ?⦆

『ルイには、我の補助が摘要される、お前は特別だ!』

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