第37話 ギルの軍人達

 謁見の間に、将軍二名、千人隊長十名が集まった。

⦅ジン!⦆

『ルイ、この12人は駄目だ!ギル小型や中型だ、処刑!』

⦅ジン2⦆

『あいよ!』

 俺は12人のギルもどきを、ブチ殴って行った。

「ロドス隊長!全員捕縛せよ!!」

 ロドス隊長と衛兵達20人は、迅速に動き将軍達を拘束した。


 ロドス達は疑問に思わず、なぜ無条件に俺の指示に従う?

 俺の疑問を読んだ様に、ロドスが言った。

「ルイ仙人様!流石です!!この者どもの腹黒さ、一目で見抜かれた!!!」

(そう言う事か、近衛隊の隊長優秀だ)


 近衛兵は、どの国でも特に優秀な人材で構成されて居る、その隊長は特別な者でないと務まらん。


「この調子だと、1万の軍勢も期待外れかも、調べる時間が惜しい」

『ルイ!我になぜ聞かん!』

「ん?」

『簡単に判別する、能力有るぞ』

「ん?判別?」

『0だ!人物のオーラが見える、凝視すれば鑑定に変わる』

「ジン?0」


 ロゴスや近衛隊を見た。

 ロゴスは黄金に見える山吹色、近衛隊は黄色やオレンジのオーラを纏っている。


 将軍達は、黒や煤けた濃い灰色のオーラだ。

「ジン!これは便利だな」

『0の間、ルイは子供の体力に戻る、それがデメリットだ、多用は控えた方が良い』



 第一大隊、百人隊長10人のオーラ、見事にダーク系全員拘束。

 第二大隊、百人隊長も綺麗にダーク系、結局第十大隊まで、全員百人隊長はダーク系オーラだった。

 ギルは人材揃えるのは、才能があった様だ。

 揃いも揃って、クズを寄せ集めたものと呆れた。


 練兵場に集めた千人の十人隊長と、九千人の兵を見渡すと、白っぽいか非常に薄い灰色のオーラだ。

「お前達は、上官に逆らえん立場だった!従って処罰は保留にする!!悔い改めて半農半軍人の、屯田兵として活躍して見せろ!!成果次第で将軍職も望めるぞ!!」


 俺の演説で、薄い灰色が白っぽく、白っぽいのが青にオーラが変わった。


『ルイ!後方に控えた医療部隊!朱色かオレンジのオーラに一人山吹色オーラの少女が見えるか?』

⦅見えるぞ!俺よりチビっこいな!!⦆

『力の腕輪使いだ』

⦅力?見えねぇ!!⦆

⦅名前は?【エミル】か⦆

「医療隊見習い隊員、エミル!前に!!」


 オズオズ出てきた少女は、チビッ子と思ったが、近くに寄ると俺より少し背が高かった。


「俺はルイ仙人!隣はリン仙人だ!重要な命令を言う!!

 エミル!お前を4人目の仙人仲間に加える!!」

「え······えぇ~~っ?」


 医療隊は、全員黄色かオレンジにオーラが変わり、1万の軍は緑か空色にオーラが変化した。

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