第35話 帝都王宮に潜入する
俺は、弓と長剣を背中にクロスさせ背負ってる、いつもの格好だ。
完全武装した不振人物の二人、なぜ誰も
「甘い警備だな!」
「警備が甘いんじゃ無いよ、意気がってる子供が王宮見物してるとしか、思われてないみたいよ」
「一頭で国を滅ぼす、神獣フェンリルより危険な男なのにね!」
「男じゃねぇ!俺は女だ!」
「はいはい!もしルイ兄様が女でも、私は全然OKよ!!」
「俺は嫌だレズリたくねぇ!!」
ワイワイ大声出して進む二人を、辺りの警備兵達は微笑ましく見て居るが、話に夢中の二人は気付いていない。
警備兵が二人両開きの扉を護っている所にたどり着いた。
「警備兵さん、この扉の向はどうなってるの?」
ガキの見学と思われてるなら、無邪気を装い聞いてやれ。
「坊主?その背中に背負ってる大層な武器、使えるのか?」
「勿論使える!俺は強いぞ!」
「そうか?もう5年程経たんと、兵士採用試験受けれんぞ。
おぅ!この扉の奥は、皇帝様のお部屋だ!入る事は出来ん!!」
突然扉が開き、見上げる様な大男が現れた。
⦅坊主!逃げろ!!⦆小声で警備兵が注意してくれたが、逃げる必要なんてねぇよ。
「退屈していた所だ!その小僧の採用試験を行ってやる!入れ!!」
「有り難てぇ!試験は何をすれば良い?」
戦って負ける気がしねえ。
「朕が相手をしてやろう!見事朕に勝てば採用だ!!」
と言って、傍らに立て掛けていた、大剣を抜き構えた。
「真剣を使うって事は、怪我をしても文句は無いな?」
「小僧!面白いのう!死ぬ前に朕に傷を付けたらお前の勝ち、採用してやろう!!生きて居ればな!」
「面白れぇ!殺す気なら、殺されても文句言うなよ!!」
沸点低そうなオッサン、目一杯煽ると大剣を振りかぶって、突進して来た。
「ジン2!!」
皇帝は、俺に向かって来ると見せ掛け、リンを斬ろうとしている。
斬られる寸前、リンをかっ拐った。
空を切り、皇帝の大剣は床にめり込んだ。
「ボケがぁ!!」
俺は気合と共に長剣を振り下ろした。
皇帝の両腕が、大剣を握った形で切り落ちた。
「ぐぅぉおーーーーっ」
両肘から先が無くなり、血を撒き散らしながら、皇帝は獣の様な唸り声を響かせている。
「ぐぅーうぉーーっ、者共出合えぇ!!狼藉者だ!!出合えぇ!!!」
近衛兵がバラバラやって来た。
「皇帝陛下!!賊はどこですか?」
「その小僧の首を跳ねろぅ!!!」
「近衛兵の皆さん!皇帝は採用試験との戯れで、俺を斬ろうと勝負を挑まれ、返り討ちにしただけだ!!」
「警備兵!小僧の言ってる事は、真実か?」
「「真実です!!」」
両腕が無くなって、痛みに呻く帝王は、脅威で無くなった?
兵士達は、俺に好意的じゃないか!
「ぐぅうぉーーーーっ!早く首を跳ねろ!!」
「ウルサイ!!!」俺は山刀の峰で、皇帝をぶち殴り、静にさせた。
「近衛兵達!!俺は、丸角、サンガ、新制パルゥ、ノット、全ての王国を従える、仙人王ルイである!!噂は聞いて居るだろう」
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