第31話 フズ市レイ市の視察

「待ちに待った、サンガ王国の改革に取り組んでくれるか?」

「ゴメン、フズとレイの視察が先」

「オアズケかよ!フズかレイで大問題が発生長期に取り組む、なんて事無いだろうな?」


「サガ!そう言うの思っても、口にしない方が良いぞ!」



 レイ市は取り立てた食糧、小麦粉に馬鈴薯芋を返してやると問題解決、十分自給力の有る、農業生産市だった。


 フズ市は、食糧自給率は低いが、武器等の鍛冶生産が盛んな市で、銅や鉄の鉱山を持つ一見裕福そうな市だそうだ。


 転移到着したフズ市は、異様な防護壁が目立つ都市だった。

 俺にサガ、レムにリン、側近のシロとゴロ、チョッカク、ゴンザ両大将軍、いつものメンバーで気楽に訪問が、大変な事になってしまった。

「サガ、フラグが立つとはこの事だ」

「フラグ?」

「村のジジババが言ってた、言霊ロゴスは存在する、悪い言葉は特に再現性が高い、フラグが立つから黙れってよく怒られた」

「そう?なのか···」


 最近フズ市は夜になると、謎の盗賊団の襲撃が有り、住民は疲弊していた。

 住民の多くが鍛冶師か、銅や鉄の鉱石採掘師、精錬場作業者で戦える人材不足が深刻な現状、守るのがやっとで3日目の今夜は、防護壁が破られそうとの事だった。

 際どいタイミングの訪問を、喜ばれた。



 救援要請の使者を送ったそうだが、転移の俺達と行き違いになったようだ。

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