第30話 ノットリ帝国改革

 ノットリ帝国はノット王国と改名させた。


 開戦用に準備された、膨大な兵糧を利用して、新王国各地で炊き出しを実施「新国王からのほどこしである」新しい国名はノット王国と告げて回らせた。


 リンとレムの協力のもと、フズ国レイ国にも転移、緊急炊き出しを実施させた。

 解放者はルイ仙人と、告げて回っている。


 両国の代官は捕らえ強制労働、処刑されたフズ王とレイ王の縁者を両市長に据えた。

 どちらも小国だったので、ノット王国フズ市、レイ市と改名させた。



 ノットに政治は向いて無い、官僚を全員集め俺とサガで面接した。

 人柄重視、次に能力でフルイに掛け、半数がウソベ、カタリ並の腐った奴らだった、俺の目(ジンの判断)は誤魔化せんぜ!!

 全員捕らえて牢獄に放り込む。



 無駄飯食わせるのは勿体無い!!

 無駄に多い兵士を監視に着け、100人を開墾、畑作りの強制労働させてる。

 残り50人は、小規模だった酪農を、大規模牧場に変えて従事させた。


 馴れない労働で、過労死するならそれも良い、ウソベやカタリ達は処刑しても良い位で、強制労働は恩赦並の弛い裁きだ。



 住民から、食糧納税させて居たのを廃止するだけで、住民の餓えは解消された。

 恒久的特産品を考え与えれば、ノット王国は栄える。


 住民が水の代わりに飲む、無駄に出回ってダブついてるブドウ酒、これを蒸留酒に加工する技術、武器鍛冶屋とブドウ酒酒造家を召集、指導した。


 簡単な模型は直ぐ作れた。

 これで実演コップ一杯の蒸留酒を、回し飲みさせた。


「「「「「「「「「旨い!!!」」」」」」」」」


 よっし!後は酒造家任せで、蒸留酒は出来るだろう。


 次の特産品、何処にでも有って見向きもされない、不味い細芋、これを摺り降ろし、布でこして芋粉(デンプン)を作る。


 住民女性を集め、実演作業一緒にやった。


 芋粉にお湯を掛け、ドロドロに練る、ちょっと冷まして麦芽を投入混ぜて放置、一晩でドロドロがサラサラに、これを弱火で煮詰めると茶色の粘る水飴の出来上がり。


「簡単でしょ?皆さんに、製造作業してもらいたいと思います」


 製造参加希望者続出です、多いのは問題ないが、製造場所の提供が困難、天幕を張り、露天製造してもらっている内、大急ぎで製造工場を建設中だ。


「ルイ仙人!!相変わらず凄い改革!お前の頭ん中、どうなってる?」

 呆れ顔でサガが言ってる。

「俺の村じゃ、当たり前にジジババがやってた事だぞ?」


「待ちに待った、サンガ王国の改革に取り組んでくれるか?」

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