第27話 ノット総統

 ノットリ帝国軍採用希望者で、城内も溢れかえってる。


「俺って隠蔽のスキルでも有るの?」

 俺は城の上に向かい、勝手にどんどん昇ってるのに、すれちがう兵達は全く気にもせん。


 何の苦労も無く、最上階に到着、見回すとノットリ総統らしき人が、慌ただしく指示を出している様子。


 俺は無言で近付いた。


「5000人30日分の兵糧確保出来たか!!」

「現在7割りがた集まり、フズとレイからの荷が明日には届き、完了する予定です」

「ウゴ、ルガ両将軍!兵の状況報告せよ!!」

「褒賞目当ての、食い積め傭兵が押し掛け、混乱しております!数にして凡そ6000人になります」

「食い物は支給、褒美は手柄しだいの募集に、それほど集まったか?」


 ノットリがこっちを見てる。

「小僧?親とはぐれたか?」

「小僧では無い!俺は女だ!!」


「おうっ、威勢の良い小僧···女だと?」

「おぅ!俺は美少女ルイ仙人様だ!!」

「美少女プッ面白いガキ!小者に取り立ててやろう、ルイだな?」


「お前偉そうに、俺は名乗ったぞ」


「こ、小僧!無礼者!!!」

 周りにいた衛兵が、俺を取り押さえようと2人襲い掛かってきた。


「ジン2」

 相手の動きが止まった様に見える。

 僅に早く来た奴の、襟首を掴みヤンワリ投げ、遅れてる相手に足を掛け、背中を押した。


「俺はルイ仙人!小僧では無い!!」


 べちゃっと2人潰れてる、生きてはいるよう。

「おうっ!!見事!!美少女プッ···ルイ仙人、小者で無く、中隊長に取り立てる!!」


「だからぁ、偉そうに言うお前は誰だ?」

 また襲い掛かろうとしてる、衛兵達を手で制止させ

「朕はノット総統である、これで良いか?ルイ仙人」

「ノット総統?ノットリじゃ無いの?」

「ノットリは帝国名、朕の名はノットである」


 る気満々でここまで来たが、総統って話をした感じ、悪い奴じゃ無さそう、俺の感が殺すなって言ってる。

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