「ルイ！済まぬが、サンガ王国の改革やってくれぬか？」

「面倒くせぇ！」

「そう言わずに、サンガ王国の見学がてら、気になる所を教えてくれるだけで、金貨２００枚でどうだ？改革が上手く行けば、一件毎に金貨１００枚追加する」

「おぅ！お前金持ちだな···よっしゃ！引き受けた！」

「有り難い！それはそうと、５村何かやったか？お祭りやってたぞ」

「ん？５村には、有り余って困る麦を、４００キロずつ返してやった」

「ルイ！お前正気か？税の麦を返しただと！！」

「何か変か？返した余剰麦で、発泡酒エールを各村で作らせた、味利き酒エールで浮かれておるだけだろう」

「なにぃ！お前酒造りも出来るのか！！」

「俺が育った村では、ジジババがもっとすげぇ酒造ってたぞ！蒸留酒って飲んだらむせるきつい酒とか、馬の乳とかでも酒造ってたぞ」

「聞いた事の無い酒だ、お前の住んでた村は何処だ？」

「普通じゃ行き着けねぇ、秘密の村だ」

(折角平和な開拓村、迂闊に教えたら村の皆に迷惑かける)

(仙人ルイが育った村？そうか！お伽話の仙人村！！行ってみたいが、普通の人はたどり着く事はできん所か)

　俺の代理で、５村にエール酒造の指導に向かわせた、シロ達が血相変えて帰ってきた。

「ルイ様！大変だ！！」

「継ぐ村と中村が軍勢に略奪されてる！！」

「ルイ！継ぐ村、中村の方向、ずっと先にはアラス国がある！！略奪はアラス軍に違い無い！！」

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