第17話 何か面倒

「ルイ!お前予想の斜め上を!容姿に似合わん凄い奴だな!!」

「サガ王お前、俺をバカにするか!!」


「いや!バカにしては居らん、逆に感心して居る!何も無い、どうしようも無い貧乏国を、短期間で見違える様に発展させた。住民の表情を見れば分かる!希望に満ち溢れて居る!!」


「住民の表情は明るくなったが、感心される様な事してないぞ」


 何をどう改革したか、サガの奴しつこく聞いて来る。

 婦人会の連中が不安そうな顔をして、遠巻きに見ておる。


 そりゃそうか、サガは侵略国の一番偉い奴だ、そいつが大声出してたら、不安になるよな。

「お~いキヨさ~ん、芋飴の生産担当者決めて、明日からの作業体制整えて!!俺はこいつがウルセェから、静かにさせる」


「おい、ルイ!芋飴とは何だ?」

「しょうがねぇな、まだ出来立てで、あんまり旨くねぇが、食ってみるか?」

「おうっ!」

「サヨさん!葉っぱに包んで芋飴持って来て!」


 サヨさんがオズオズ芋飴を持って来た。

「ルイ仙人様、どうぞ」

 受け取って、サガに渡した。

「ほれ食ってみろ!!」


「ふむ、歯ににっちゃにっちゃくっ付くのう·····!!旨ぁ~い!!何じゃこりゃぁ!!!」

「不味い細芋でも、加工するとうめぇだろ!」


「こ、これは細芋なのか?」

「あぁ」

「不味い細芋が···ルイお前凄いぞ!!!」

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