第16話 サガ王が仰天

 帽子とバッグは珍しさもあり、手軽で安い(銅貨5~10枚)値段も受け入れられ易く、飛ぶように売れたそうだ。

 行商に向かった男達が、帰ってきて話てくれた。

(因に、賤貨100枚=1銅貨、銅貨100枚=1銀貨、銀貨10=1金貨)


「城主様税はどの様に納めましょうか?」

「作業者の給料支払って、残れば納めろ」

「えっ?そんなので宜しいのですか?」

「あぁ、取り合えず、お前達がまともに暮らせだすまで、税は取らん事にして居る」


 瞬間民衆から大歓声が上がった。

「「「「ルイ仙人様~バンザ~イ!!」」」」








 王都婦人会が発足した。


 手先が器用な、10人の選り優りの婦人達が音頭を取り、王都婦人会が発足、休日の今日芋飴作りの講習会が開かれた。


 俺が休みたい為、6日働いて1日休みと決めたのに、休みは不要と休日を利用して、新製品の開発を始めやがった。


 開拓村の婆さん連中が作ってた芋飴、誰も知らないとかで、結局俺が指導してやらねぇと、何も進まねぇ。


「良いか、よぅく見てろ!細芋の皮を剥く、剥いた細芋を薄く輪切りにして、同量の水で煮る、火は弱火で時間を掛けて練って行く、輪切り薄い程滑らかな飴が出来るぞ」


 一緒に始めた婦人会の連中、俺より上手く芋を練ってる。


「今の内に、このヒネ大根の汁を採って置く」

 婦人会の手により、ヒネ大根のすり降ろしを絞り、大根汁が出来た。


「芋を焦がさない様に練って」


「鍋をカマドから降ろし、大根汁を入れながら良く練る」


 甘芋が手に入れば、こんな面倒な事せんでもいいのに、不味い細芋しか無いのでしょうがない。



「このまま食べても甘く成ってるぞ!味見してみろ」

「「「うそ!!甘い!!!」」」


「2日程練るともっと甘く成るぞ」

「それでだな、行商する時は、この葉っぱに一口の量を包んで売れ!!」




 サガ王が様子を見に来て、驚いて言った。

「おい!!ルイこれはどうした?何をやった!!」


「ん?特産品作り、それに農業と狩猟を領民と兵に指導した」

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