第13話 丸角城占領2
俺とチョカクが抜刀、睨み合ってる。
丸角城は城門が開き、一騎討ちの見学か、大勢の兵達が堀の向こう側にならんで固唾を飲んでいる。
城壁にも鈴成りの人だかりだ。
こっちは、無謀にもサガと俺だけ、チョッカクがもし負けても、一斉に矢を射掛けられたら、お仕舞いだ。
俺が、城の方に気を取られたのを感じたチョッカクは、空かさず攻撃を繰り出した。
「ジン2!」
俺は、防具を一切装備して居ない、動きの少ない胴をチョッカクは長剣で突いてきた。
俺は、使い慣れた山刀の峰で長剣を反らした。
(山刀の刃で受けると刃欠けする。刃筋を体で交わすか、やむ終えない場合は峰で受ける、剣術の基本だ)
山刀の峰を長剣に摩らせチョッカクに接近、そのまま胴を峰打ち、チョッカクの巨体が吹き飛んだ。
吹き飛ぶチョッカクを追い掛け、更に追い討ち横面を峰で殴った。
吹き飛ぶ時も、確り握られていた長剣が、音を立てて転がって行った。
城壁と堀の兵が、一斉に弓を取り出し、矢をつがえ出した。
(ヤハリな!)
「おいジン!城壁に飛び上がる方法有るか?」
『あるよ!4が飛翔』
「有るんかい!」
「ジン4!」
城壁中央の、城主目掛け飛び立った。
まだどの兵も、矢を射掛けて居ない、狙った城主にぶち当たった。
城主をひっ捕まえ、首に山刀を押し付け
「攻撃を止め降伏せよ!!」
状況を掴めず、兵達の動きが止まった。
逸早く状況を把握した城主が
「何を戸惑って居る!小僧を射て!!」
「小僧では無い!」
言いながら、山刀を引いた。
城主の首がコロコロ転がって行った。
「城主を討ち取った!!これ以上戦う意味が無い!兵ども武器を捨てろ!!」
何故かホットした表情で、殆どの兵が武器を捨てたが、城内広場の一群が気勢をはいた。
「敵は小僧一人!国王の仇皆で討ち取れ!!」
騒いでいる男の前に飛び降り、問答無用で首をはねた。
「小僧では無い!」俺の言葉が聞き取れたのか、落ちた頭驚いた表情に変わった。
「俺一人で、お前ら全滅出来るが、大人しく武器を捨てて降伏してくれ!俺の配下になるお前ら、これ以上殺したく無い!」
目に見えない動きで、襲い掛かる童!
恐怖を覚えた兵達は、全員降伏していた。
「皆!良く聞け!俺はルイだ!!今お前達の主!城主になった!!」
「小僧では無いぞ!俺は女だ!間違うな!!」
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