第10話 ルイとサガ王2

「仙人?子供に見えるが···仙人なら納得、しかしこの目で見ても信じられん、仙人など実在して居ったのか·····」


 伸びてたジャイが、むっくり起き上がり

「サガ王!もう一度闘わせてくれ!今度は油断しねぇ!!」


「儂もルイが何をしたか、もう一度見たかった、ルイ済まぬがもう一度闘ってはくれぬか?」


「構わんが、お前隊長と言ったが、今変な事ジャイが言ったな?」

「嘘は言って居らん、隊長として隊を率いて居る、国王サガだ」

「ふ~ん、こくおうサガ?変な名前だな」


 小声でシロが耳打ちして来た。

⦅大将!国王は国で一番偉いさんだぞ⦆

「おう、シロ解った!」

(こくおうサガは、国で一番偉い奴か)


「国で一番偉いサガ、褒美は何をくれる!俺達傭兵団タダ働きはせんぞ!」


「万全のジャイに勝てたら、千人大将に取り立て、領地もやるぞ」

(領地?千人大将とは、村長みたいな者か?いや人が多いと町長?)


「むふふ!良いだろう、戦うぞ」







 再びルイとジャイが、相対した。


「両者良いか?」

 俺とジャイは同時にうなずいた。


「始め!!」


「ジン2」

 今度は、ジャイが仕掛けるのを待ってやった。

「小僧!動くな!!」「小僧では無い!」


 掴もうと伸ばした来た右腕を弾き、ジャイの背後に回り、右足膝間接に蹴りを入れた、強烈な膝カックンを食らったジャイが、尻餅を突いていた。


 後は止めの、延髄蹴りでお仕舞い。

 ジャイはうつ伏せにどっとた折れ込んだ。


「おうっ!!見事!!」

「ユックリ闘ってやったから、よく見えただろう?」


「次は剣術を見せよ!!」

「お前いい加減にしろ!!」


「いや、剣術も見事なら、もうすぐ占領出来る、丸角城の城主にしてやるが?」

「おう!!やってやらぁ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る