第14話 フィールドボスへ
「ん…ん〜っ…っと」
初めてのゲーム内睡眠だったが起きてみると周りが明るくなっていた。
「割とゲーム内の睡眠って寝起き良くなるんだね。」
こう言ってはなんだけど寝起きは悪いからな~。いつもよりはしっかりと起きられている気もする。おそらくは似たような感じのことが今度のイベントでもあるんだろうな。さすがに不眠不休でやるのは正直ね。
「さってと、とりあえずは…ユオン、起きて。」
「…きゅ…」
「…っと、あぶないぁ」
とまぁ、ユオンに声をかけたけど、まだ眠いのか少し飛んでから落ちていったので抱えてから頭に乗せる。まぁ、うん。なんかやっぱり定位置化してるよね。こっちもなんか普通に頭の上にのせてたし。とりあえず服を元に戻して…まぁ寝間着を装備欄から外すだけだけども…んでテントをたたんでからインベントリに入れる。こうなるとほとんど手ぶらみたいになるからこの
「まぁさすがに手ぶらになるわけにはいかないから武器は装備するけどもね。…一応街とかに行ったときには刀をインベントリにしまっていて正解だったなぁ。あのときの騒がしさ的にめんどくさいことになってたと思うしね。ついでに【外見欺瞞】で見た目を変えてっと…」
ということで「鴟梟」と「嗣梟」の見た目を【外見欺瞞】でゲーム開始時にもらっていた「見習いの杖」とガチャ以来使っていた「初心者の木刀」に変える。
「まぁ木刀は平気だよね?一応このダンジョンこれる前は普通に使ってたけど何にも言われなかったし。」
とりあえずはボスのところに行ってみようかな?…ユオンは寝てるけどもね。着く頃には起きてるでしょ。
とそんなこんなで列が結構できてたボスのところに来たのだけども…
「誰もいない?」
「きゅ?」
うん。だれもいないね。
「うーん…さすがにあの列がすぐに終わるとは思えなかったんだけども…まぁ、楽に行ける分にはいっか。別に困るわけでもないし。」
「きゅ」
とりあえず昨日?に見た列の最前列だったあたりまで歩いて行くと淡く白く発光している魔法陣が見えた。んでセトに聞いた話だとこの魔法陣にふれると
「ん、よし。ユオンいくよ?」
「きゅ!」
ユオンからも気持ち元気な声を聞きつつ魔法陣に触れると…
『「
という表示と『YES・NO』の選択肢が出てきた。…いきなり始まるわけではなかったのね。まぁさすがに間違って触れてしまっていきなり飛ばされるとかだと困るもんね。
「よし、今度こそいくよ。」
「きゅっ!」
ユオンに声をかけ『YES』の選択肢を押す。すると魔法陣が気持ち強く発光してきた。…なーんかみたことあるような?
「あ~、これチュートリアルの時と同じかんじのやつかぁ。」
「きゅ?」
「まぁ、うん。すこし目つむってよっか。」
そんなことをつぶやきながら目を閉じる。さすがに目を潰されるのは勘弁願いたいしね。…最悪見えなくても多分なんとかなるケド。
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