第12話 エクストラクエスト

『エクストラクエスト「珍しい物好き■□の依頼」を受ける条件を満たしました。

受理しますか?』

…はい?いや何?

「えーと?」

「あぁ、急すぎたかな?といっても私の知り合いのk…友人が珍しい物好きでね。昔からこの店を贔屓にしてくれているのだが珍しいものとかが特に好きでね。まぁ譲ってもらいとかではなく一目見たいとかそんな感じの人達だからそこら辺は安心してくれていいよ。」

とそんな感じで急なアナウンスに戸惑っているとそんなことを言われた。といってもなぁ…まぁ見せるぐらいとかなら平気かもだけど、どうしようかぁ…

「まぁ、そう急に言われても困るよね?一応何かの報酬ももらえるから行ってみるのも手じゃないかな?」

「…確かにそうですね。何か得るものもあるなら行ってみようかと思います。…どこに向かえばいいんですかね?」

「あぁ、次の…ってお客さんは「異界民プレイヤー」さんだっけ?」

「ん。そうですね。」

「じゃあなんかボスとかを倒す必要があるとか?次の街にいる人達だからねぇ。」

なるほど。そういえばゲーム始める前にはFBフィールドボスのところ行こうとか考えていたなぁ。ならついでにもなるし

「確かにそのようなことを言われてますね。分かりました。とりあえず次の街ですね。」

「あぁ。とりあえず紹介状を書いておくよ。そうだね…次の街のところの冒険者ギルドの受付に渡せば話が通るようにしておくから。」

「ありがとうございます。」

ということで書いてもらった紹介状をもらうと

『会話進行によりエクストラクエスト「珍しい物好き■□の依頼」を受理しました。「■□」は紹介状を指定された場所にて渡すことにより開示されます。』

アナウンスが出て自動的にクエストが受理されたみたい。

「いやいや、ごめんね。買い物中断させてしまって、そうだね…こっちから話しかけちゃったからね。今回の買い物に限りⅠ割引してあげるから。これからも贔屓にしてくれるとうれしいな。」

「いえ、ありがとうございます。」

ということで割引もしてくれるとのことなので先ほど買おうとしたものをお願いする。ちなみに性能?は


『「木製バケツ」   品質:良       レア度:コモン

一般的に使われている木製のバケツ。一部のモノには触れると腐食する可能性もある。丁寧な作りで水漏れを起こしにくくなっている。」

『「木製のコップ」   品質:良       レア度:コモン

一般的に使われている木製のコップ。一部のモノには触れると腐食する可能性もある。丁寧な作りで破損しにくくなっている。」

『「簡易テントセット」   品質:良       レア度:アンコモン

組み立て式の簡易テント。強風による破損の可能性もあるが基本的には丈夫なテント。シートやペグ、枕や毛布なども入っている。」

『「柔糸の寝間着」   品質:良       レア度:コモン

肌に優しい柔糸と呼ばれる糸で織られた寝間着。シンプルな装いであるが機能性は高い。」

『「火打ち石」   品質:普       レア度:コモン

一般的に使われている火打ち石。誰でも火をつけやすいように工夫されている。」

『「ねじれ縄」   品質:普       レア度:コモン

細い縄を何本か使用され合わせて作られたロープ。斬撃や火には弱いが耐久性はある。」

『「石鉱のツルハシ」   品質:普       レア度:コモン

鉱石をつるために必要なツルハシ。不相応なモノに対して使うと壊れやすい。」

『「石鉱のショベル」   品質:普       レア度:コモン

柔らかいモノなどを掘るのに必要なショベル。薬草などを採取する際に使用すると品質が上がりやすい。堅いモノに対して使うと壊れやすい。」


こんなものかな?小分けできるようにコップも二個買って、足りなかったらまた買うとして…

「ん。これでお願いします。」

「あいよ。バケツが300、コップが二個で150、テントが2500で寝間着が600、縄が二個で800。ツルハシ、ショベルがそれぞれ1500と1400。合計で7250で1割引いて6525ゴールドだけど切りよく6500だな。」

「ん。ありがとうございます。」

「いーや、がんばってね。」

「はい。」

「きゅ」

ということで挨拶をしながら店を出る。

「とりあえず備品も揃えたしエクストラクエストもあるからFBフィールドボスの方向に行ってみようか。」

「きゅ」

そういった会話をしながら街の外に向かっていった。

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