第9話 いざ調薬
しばらく探して回ったりしながら道中の『採取ポイント』でさらに素材を入手していくが…
「なかなか見つからないね~」
「きゅ~」
「…ん」
とまぁユオンとしゃべり…まぁしゃべりかな?をしながらもう少し探してみたところで水の流れる音が聞こえてきた。木々をかき分けて音がする方向に向かうと
「やっと見つけたぁ。大分獣道を進んできたよねぇ。」
「きゅ」
「じゃあ…これどうやって素材にするんだろう?容器とか…「見習い調薬師の基本セット」の中のビーカーに直接入れればいっか。後で色々揃えるときに大きめな容器とかも追加で買ったりしないと…」
というわけで「見習い調薬師の基本セット」を取り出して中のビーカーに水をすくい鑑定してみる。
『「隠木迷宮の
隠しダンジョン「隠れ木の森」の中にわずかに流れている川の水。人工的なモノがなく自然的に環境の良い場所でとれるため不純物がとても少なく飲み水としてもおいしく使用できる。ダンジョン内ということで魔力もわずかに含んでいるため回復能力を持つ薬などの材料にも適している。』
とこれから行う作業とかを考えるとかなりご都合主義なのではと疑ってしまうようなモノが鑑定内容で出た。まぁ役に立つぶんにはいいと思うけどね。
「ユオンはどうしてる?せっかくだし川の方で涼んでてもいいし」
「きゅ?きゅ~…きゅ!」
「ん、行ってらっしゃい。きりが良くなったら呼ぶから。」
「きゅ!」
ということでユオンは川の方で涼みに行った。それじゃ作っていこうか。
「まぁはじめは「ヒールリーフ」の方で作ろうかな。「ヒールグラス」の方で作ってもいいけどチュートリアル以来だしね。確か…初めは「ヒールリーフ」をすりつぶして次に、水。「隠木迷宮の
割と詰まらずに進めることができて良かったけどどうなるかな。正直HPの回復は今のところ2人とも使わないし…MP系を中心かなぁ。とそんな考えをしながら水を浴びたりしたり泳いだりしてるユオンを見ながら5分たつのを待つ…ってユオン泳げるんだね。
「っと、今かな。んで薬草が入らないように三角フラスコに入れて、しばらく冷やしすっと。ん~川に少し冷やす感じにしてみるかな?」
ということで完成したモノを割れないように気をつけながらしばらく冷やす。その間にガラス瓶を取り出し専用のたてかけできるモノが入っていたのでたてかけとく。
「ん~、まぁポーション関連を作ったら道具揃えるために道具や…お金は足りるのかな?まぁ個々のダンジョンのモノは目立つだろうし兎や狼を売ればいっか。…多分ギルドで売れるよね?」
少し不安のところはあったが冷えたのでガラス瓶に移し鑑定をする。
『「HP小ポーション」 品質:良 レア度:コモン
一般的な怪我などを癒やすHP小回復のポーション。丁寧な工程で作られているため、回復量が増えており、品質良い水を使用しているため味の苦みも抑えられ効果も上がっている。HP65回復。』
ん。チュートリアルのモノよりは効果はやはり低いけど、苦みとかもないらしいし普段使いとかで使えそうだね。アンナさんが言ってたスキルの【劣化複製(自作薬)】も使えるようになったけど…
『【劣化複製(自作薬)】:今までに作成したことのある薬を劣化して複製できる。時間の短縮にはなるが劣化しているので効果の高いモノを作成してからでないとほとんど意味がなくなってしまう他、確率で失敗し、素材をなくしてしまう。』
「まぁ正直あんま使わなそうだね。さて他のも作ってみてっと…あ並行して作成できるんだ。じゃあ残りの3つのも試してみてから量産かな。」
ということで同じような工程を経て作った三種がこれら
『「HPポーション」 品質:良 レア度:コモン
一般的に作られ最も普及されている普段使い用のHP回復のポーション。丁寧な工程で作られているため、回復量が増えており、品質良い水を使用しているため味の苦みも抑えられ効果も上がっている。HP115回復。』
『「MP小ポーション」 品質:良 レア度:コモン
魔力を癒やすHP小回復のポーション。丁寧な工程で作られているため、回復量が増えており、品質良い水を使用しているため味の苦みも抑えられ効果も上がっている。HP45回復。』
『「MPポーション」 品質:良 レア度:コモン
一般的に作られ最も普及されている普段使い用のMP回復のポーション。丁寧な工程で作られているため、回復量が増えており、品質良い水を使用しているため味の苦みも抑えられ効果も上がっている。HP60回復。』
何というか…コピペ?いや便利なものだし一回一回飲む必要のこと考えると回復量が多くなるほど便利だし…とりあえず作れるだけ作ろうかな。ユオンも…あれ?いな
「っていつの間に横で寝てるのよ。生まれたばっかだし睡眠が必要なのかね?まぁゆったりできる分にはいいし今のうちに作っちゃおっか。」
と、ユオンも寝ているしのんびり作ろう。できあがったら起こして移動かぁ…
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