第10話 この世界は
「では、話させてもらいますね。この世界ではスキルは行動による取得性ではありますが、取得条件にSPが必要になる場合があります。ペインアブソーバーは小さい痛みはそのままに大きい痛みは最高でも針が刺された程度のものに変換されます。これは、包丁などで料理の練習などをした際に危機感を与えるためや、腕などが切れた際に脳に異常を起こさないようにするためですね。ちなみに、中には武闘かなんかの達人の方が感覚が鈍るから上げろと言ってきたりもしますが、痛覚とは別の感覚はすべて反映されますので関係なくなっております。PK行為に関しましてはこの世界を楽しんでいただくため、PK有りサーバーとなしサーバーで別れてやっていただくこととなります。 デスペナルティは、一時間の間ステータスが半分になり、アイテムやスキルの使用の禁止。所持金の3分の1をドロップ。といった感じになっておりますが、アイテムのドロップはありません。
この世界ではNPCたちの事は「現地民」といわれ、プレイヤーたちの事は、「異界民」といわれています。
キャラリセットは機械を変えても基本的にできません。ただし現実でのストーカー行為につながったりなどがあった場合は例外として対応させていただく可能性がございます。生活リズムが崩れることによる体調不良を防ぐために一日約16時間が最高のログインとさせていただいており、その中で朝、昼、夜のご飯を食べてもらうためにアラームが鳴り二回以上ログインし続けた場合は次の日のログイン時間が半分の8時間となります。しかし、重要なクエストなどを行っている場合は、クリアまたは安全に終了してもよい状態になるまでは続行することが可能となっています。この世界では現実の1時間が2時間となっており、今現在プレイヤーが来訪してからは約四ヶ月の時間が経過しております。先ほど栞暖様、いえ、これからゲームの感覚に合わせるためにカナタ様としましょう。カナタ様が入手した称号などは入手方法を教えてもらうなどの行為をした場合は入手しても弱体化をしてしまうので気を付けてください。これは掲示板などを読むことでも反応します。一応称号名などを言うことや効果などは伝えてもらって構いません。
長く話してしまいましたが大丈夫でしょうか?」
「あ、はい。とりあえずなんとなくでは。」
「今は何となくでも結構ですよ。メニュー画面に「ヘルプ」を追加いたしましたので確認したいときにご覧ください。」
「分かりました。」
結構いろいろあったな。一応覚えることは英語のリスニング問題とかに備えて練習とかやってたし覚えられたけども。というか、現実よりも一時間も多く活動できるんだな。これを利用したい人も多くいそうだよな。
「プレイヤーたちって今はどのくらい進んでいるのですか?」
「今のところはまだトリチュアールにいますね。一応もうすぐでフィールドボス、次に進むために倒す必要のあるボスを倒せるパーティーが出てきそうです。」
「ありがとうございます。とりあえずは大丈夫そうです。」
「分かりました。では何かしておく必要なことはございますか?もし招待コードなどがあればここで聞くことになりますが。」
あ、そういえばそんなものあったな。コードは確か・・・って、机の上に置きっぱなしで覚えてないわ。
「すいません。あるのですけれど覚えてきていなくて。」
「そうですかでは一度現実世界に戻りますか?」
「そうします。すぐに戻ってきます。『ブックローズ』」
そういってからログアウトをする。言葉として聞いたことはないがおそらく「BOOK CLOSE」を縮めていって『ブックローズ』なのだろう。題名にも「
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「ん?んーっ。」
目が覚めてから少し凝り固まっていたのか伸びをする。
「とりあえずは確認したらすぐに戻るか。アンナさんを待たせてるし。」
机の上の招待コードを確認してから水分を取り再びログインをする。
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「ん。今戻りました。」
「はい、お帰りなさいませ。確認はできましたか?」
「はい。招待コードは、~~~~~~~でした。」
「かくにんいたしますね。はい、確認できました。特典はランダムガチャを五回分ですね。」
「ランダムガチャ?」
「はい、完全にランダムのガチャですね。最高で「
「へ~、とりあえずそれが五回分ということか。これって確か招待したほうにも利益って出るんでしたよね?」
「そうですね。せっかくの招待コードを贈ったのに利益がないと不平等なので。招待コードを贈った方にも「ガチャチケット」を五枚分送らせてもらいました。」
よかった。一応聖護も獲得できたってことだよね。
「それじゃ、引いてみようかな。」
「はい、ではそちらのチケットをこのガチャマシンに入れてください。」
そういわれると目の前に今の身長の三倍以上くらいあるガチャマシンが現れた。入れろと言われた部分はわかりやすく言えば、自販機のお札を入れる部分である。
「なるほど。でかいですね。」
「はい、ちなみにこのガチャはLUC値を参照いたしますのでカナタ様の場合はいいのが出やすいですよ。」
そうなのか。テイム用に考えていたらまさかの結果だ。〔竜種を従えし者★〕と〔新種をテイムせし者★〕の効果でLUCが50もあるしいいのが出るかもな。
「これってカプセルとかで出てくるの?」
「そうですね。発案者がそのほうが良いと申しまして、カプセルに入っておりだすときに本来の大きさになる形となっております。色の区別もされています。今はガチャが一種類しかないので変わりませんが、ガチャによってレアリティのランクが変わる予定ですので、それぞれで変わりますが、このガチャでは「コモン」が中は見えませんが無色透明、「アンコモン」が灰色、「レア」が黄色、「
なるほどな。できればわかりやすいのがいいかな。初心者だし、使いやすいものであれば楽だしね。まぁ、この手の運が絡むものはどうなるかわかんないからな。・・・こういう系はなぜか商店街で特賞とか一等とかは当てたことが何度かあるから若干幸運体質なのはわかってるけどゲームの中まで対応するかわからないし。・・・さすがにでないよね?
「では引こうと思います。」
そういってチケットを差し込みガチャを回した。
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