第3話 熟練度上げしながら森の研究所を見つける
「おらぁ!」
「グゲェ!?」
ツヴァイで森に潜む魔物を次々と葬っていく。また1体、また1体と……。
最初はスライムだったが、その次にゴブリン。最終的にはホブゴブリンとだんだんとランクの高い敵を倒す。
「まだまだぁ!序盤では1つの熟練度が10になってから本番だぜ!」
ブーンブーンとツヴァイを振り回し、回転斬りをするかのように周りに集まった魔物を一掃する。
『【回転斬り】を習得しました』
「お、やっとか」
辺りを一掃し終えた俺はステータスを確認した。
ステータス
名:トーマ
ジョブ:
HP:500/250
SP:105/95
熟練度
剣・大剣:10 斧・棍棒:0 弓・機械弓:5
銃・砲:10 錫杖・聖鈴:0 魔術(炎・爆発):10
魔術(水・氷):0 魔術(地・重力):4 魔術(風):3
魔術(闇・獄):8 魔術(光・無):4
スキル
【回転斬り】
装備
Weapon:E「
SideWeapon:E「
Armor:E「傭兵長の鎧」
Accessory:E「熟練者の籠手」
AccessoryⅡ:E
一応装飾品も付けてみたが、それなりに上がっているな。
熟練者の籠手は武器や魔術の熟練度を上げやすくしてくれる装飾品で、特定のエネミーしかドロップできないレアアイテムだ。上級者たちはこのアイテムを手に入れてから熟練度上げを始めるのが多い。
しかし、熟練度10レベルで回転斬りとは随分と鬼畜仕様なんだな。爆発系統の魔術も10になったのに何も覚えないし。どうやれば習得なのか分からないが、この爆発系統の魔術は銃・砲の熟練度が上がると一緒に上がってくれる。だからカンストを狙うなら困らない仕様なのだ。
「今度は銃技をやってみるか」
弾薬はまだ足りる。この森のモンスターを全滅させれるほどの量がまだ残ってるから、少しの無駄遣いを行っても大丈夫だろう。
丁度いい的を探すため、辺りを見渡す。幸い川が近くにあるから、汚れていなければ喉の渇きはないな。
「川は……汚れてないな」
普通に綺麗だ。飲めそうだが……。
そう考えながらごくりと川の水を飲む。
「……普通の水だな」
毒といった効果はない。よかった……。
「さて、レベリングを続けるぞ」
*
あれから3時間くらい経っただろうか。腹は減ってないものの、辺りが暗くなってきたな。
「街に行く前に金稼ぎ&熟練度上げだったが、時間がかかりすぎてしまったな。どこかで宿を探さないと……」
少しずつ暗くなりつつある森の中を進む。邪魔な木の枝や草木は全てツヴァイで切り伏せていく。
「ん?あれはなんだ?」
暫く進んでると、コンクリ素材っぽいもので出来た建物を見つけた。
だが見た目は何者かに荒らされた……というより壊された形跡が多くある建物だった。
「この大きさ的に小さい研究所的なものか?」
かなり怪しいが真夜中の森をうろつくわけにはいかない。仕方ないが、この施設で今夜を過ごそう。
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