第2話 帝国の名家-ペネトレイト-
帝国に人形師の名家あり。
一つは先祖代々騎士として帝国に仕えたペネトレイト家。一つは帝国魔法体系を築き上げたキャスト家。一つは
余談になるが近年設立された
そのうちの一家。ペネトレイト家は
現当主の子供がご
問題はペネトレイト家のご息女、アリシア・ディア・ペネトレイト自身にあった。近代、人形劇が活躍の場となったことで人形を使う能力こそが重視される
彼女は人形を動かすために必要な素養、魔力を持っているにも関わらず、人形を動かすことが出来なかったのである。幼い時分であれば個人差があるものだと楽観的に考えることが出来るが
たとえ剣術大会で優勝しようとも、学業で首席になろうとも、生徒会長になろうとも、その汚名を返上するには足らなかった。これからする話は才能あるものが活躍するような物語ではない。ひたすらに己の非才を嘆き、苦しみ、されど夢を諦めなかった一人の少女の物語。
彼女、アリシア・ディア・ペネトレイトが歴史に名を刻む物語だ。
■用語説明
①ペネトレイト家
優秀な
②レプリカント家
最も歴史のある
近年は
③キャスト家
人形繰りを始めとする
人形繰りだけでなく、医療の研究も行っている
④
⑤
体内に宿る生命力の総称。精神力とも呼ばれる
量や純度に個体差があり、どちらも消耗することで成長する
消耗した
⑥
レプリカント家、キャスト家、ペネトレイト家を指す俗称
⑦
キャスト家が後ろ盾となっている国立の研究機関
人工の生命体を生み出すことを目的に活動している
⑧
国家主導で行われている人形の研究・開発機関
人形の素体だけでなく兵装の研究・開発も行われている
⑨
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