【本音の感想を述べる本棚】イベントからお邪魔します。
なるほど、スマートフォンで読むことを前提とした書式があるのだなと、興味深く読ませていただきました。
最新話まで読んだ感想を以下に書かせていただきます。
【良かったと感じた点】
●『努力は報われる』というテーマ
近年はそういった泥臭いテーマを敬遠する傾向(最初から強いとか、強力なギフトを持って転生とか)がある中で、前面に打ち出してチャレンジなされているところに、著者様の『努力は報われるものであってほしい』という切実なる願いを(勝手に)感じ取った次第です。私もそう願っています。
●スマートフォンで読むことを考慮した(と思われる)読みやすい行間や1ページあたりの文字数
前述しましたが、こういったサイトに不慣れな私からすると目から鱗な点でした。読者目線で丁寧に作業されていると感じます。
【改善出来そうな点(個人的な考え)】
●登場人物の厚み
物語がテンポよく進むのである意味仕方のない部分はあると思いますが、主要な登場人物たちのバックボーンがやや薄味で、感情移入するまでには至りませんでした。情熱が文面にも表れている点は評価出来ますが、書きたいシーンありきなのかな、と少し感じました。
設定も練られているようですし、魅力的なキャラクターたりうると思いますので、少しもったいないと感じます。
●文体の不安定感
良かった点と矛盾するところもありますが、読んでいると『ふわふわした感覚』があります。まだ自分なりの文体が定まりきっていない印象です。行間は読みやすくされていますが、文章そのものはあまり読みやすいとは思いません(それだけのびしろがあるということです。応援しています!)
また、一人称で描くには作中の状況は混迷を極めており、視点が高頻度で右往左往するため読者が置いてけぼりにされてしまいかねないことも考慮に入れた方が良いかも知れません。私個人としては三人称で書くべき世界観と感じます。
以上、長々と偉そうにすみません。
しかし、『努力は報われる』はずと信じて、あえて厳しく書かせていただきました。
著者様の今後の執筆活動の一助になれば幸甚と存じます。
作者からの返信
感想ありがとうございました。
読者様から細かい分析をいただけて非常に嬉しく思います。筆力があまりないのは自分としても感じておりましたので、このコメントを元に努力していこうと思います。
ありがとうございました♤
【本音の感想を述べる本棚】よりお邪魔しております。
1.個人的に、地の文の視点がコロコロ変わるのは得意ではありません。
2.三点リーダが多すぎて、下手したら字数稼ぎに見えます。おそらくただの癖でしょうが。
3.主要登場人物(名前が与えられた者)が極端に少なく、リアリティも厚みも感じられません。
全体的にまだ書く力が不足している感じです。
特に描く対象、ボリューム、文節のリズム、場面のテンポ、視点位置に努力が必要と感じました。
物語のアイディア自体、書く練習としてはありきたりでも構わないと思います。
意識して書けば一年も経たず上達すると思いますので、期待しています。
作者からの返信
企画への参加、そして細かいご指摘ありがとうございます。
文章力ですね。努力します
初めましてモブ モブ夫と申します。
宮瀬優希様の立てられた企画、『【読み返し100%】本音の感想を述べる本棚【試験運用】』に参加させて頂いています。
では、本音の感想を述べさせて頂きます。
◇良点
☆一人称と三人称の(意図しない)混在が無い
本作は場面が目まぐるしく切り替わりますが、一人称と三人称の(意図しない)混在は見受けられませんでした。
これは誇れる点でしょう。
※若干怪しい箇所はあります。
◆注意点
★行頭の一字下げがなされていない箇所が多い
一字下げがなされている箇所もあるので、作者様の不備でしょう。
★疑問符(?)や感嘆符(!)後の全角スペースが無い箇所が多い
最新話ではなされているので、作者様の不備でしょう。
★漢数字と算用数字、英数字単位記号表記とカタカナ表記の混在
一部抜粋してみますと、『10キロメートル』、『二十メートル』、『50m』、と云った風に滅茶苦茶です。
統一した方が良いでしょう。
因みに『10キロメートル』の様に、算用数字の『10』とカタカナ表記の『キロメートル』の組み合わせは、明らかな誤用です。
★小数点をピリオド(.)ではなく、カンマ(,)で表記している
誤用なので修正した方が良いでしょう。
小数点は、英数字表記では『5.5m』の様にピリオドで表記し、日本語表記では『二〇・五メートル』の様に中黒(・)を使います。
※『〇』は漢数字の零(れい)です。
『◯(まる)』とは別の文字です。
★作品の世界観が分からない
作品世界の文明発達程度、自然情景、建築物などの描写が乏しく、どの様な世界なのかまるで判りません。
所謂異世界なのか、現実世界と似た世界なのかも判りません。
『エルフ』や『ドワーフ』、『魔物』が存在する事から、異世界ではないかと推察されますが、殆ど説明がなされていませんので判りません。
作中に登場する食べ物、各種単位なども現実世界のものと同じなので、尚更混乱します。
★和製英語の多用
本作では登場人物が和製英語(カタカナ英語)やそれを含む単語を多用します。
例を挙げますと……『タッチ音』、『モーニングルーティーン』、『メニュー』、『ウインナー』、『パン』等です。
色の表記も『赤』、『青』、『金』など、漢字表記のものがある一方、『ミントグリーン』と云ったカタカナ表記も見受けられます。
又、登場人物の技(スキル)にも和製英語でルビが振られていますね。
加えて、商店の看板に『OPEN』、地の文にも『No』と云った単語が使用されており、言語体系が滅茶苦茶です。
その例として、本作第29話のカウントダウン(秒読み)の場面から一部抜粋します。
「……三」「……二」「……一」「……ゼロ」
お解りでしょうか。
『三』、『二』、『一』は算用数字。
『ゼロ』はカタカナになっていますね。
大変見苦しい表現と取られる可能性があります。
私ですと……
「……三」「……二」「……一」「……今!」
と、表現します。
御一考下さい。
以上の事から、物語の舞台が現実世界の現代ではない限り、和製英語の使用は極力慎むべきです。
★タイトル・タグ詐欺?
本作のタイトルに『最弱聖女』とあります。
当然主人公の『リリー』の事だと思われますが、どこが『最弱』なのでしょうか?
彼女はなんと光の国シャミスで三十番目くらいの強さに入り、なんと新しい魔法まで創造し、なんと五大神の弱点まで知っています。
作中内で屈指の力量、才覚、見識を持っていると描写されていますよ。
※『最弱聖女』が『リリー』を指す言葉では無かった場合はごめんなさい。
又、タグには『頭脳戦』『下剋上』と記載されていますが、その様な場面は見受けられませんでした。
※まだ『頭脳戦』、『下剋上』が展開されていないのでしたらごめんなさい。
★軍の存在意義と冒険者の立ち位置
光の国シャミスには軍隊がある様ですね。
しかし彼らは五大神の侵攻に対し後手に回り過ぎています。
その原因は、主人公達が軍ではなく冒険者達に助勢を乞うているからです。
その原因が本作第13話にありますので一部抜粋します。
(ローザの台詞)
「冒険者は、この国を守るのが仕事でしょ! ……」
光の国シャミスでは、軍ではなく冒険者が国の防衛を担っているのでしょうか?
物語の都合上、軍より先に冒険者達が五大神と邂逅しますので、冒険者達が最初に戦闘するのは解ります……が、何故軍より先に冒険者ギルドに相談するのでしょうか?
国が正規軍とは別に冒険者を兵士として雇う傭兵制度や、希望した冒険者が国の非常時に軍属となる義勇兵制度も今作にはあるのでしょうが、それはあくまでも軍隊の一部として活動する事を意味します。
今作では冒険者達が軍隊に編入される描写は有りませんので、軍、ひいては光の国シャミスの国王などの対応が雑に映るのです。
★五大神が弱過ぎる
五大神は神々の頂点の筈ですが、それにしても弱過ぎますね。
人類最強クラスとは言え、たった数人の冒険者にあれ程苦戦させられ、若干14歳の主人公が何故か弱点を知っており苦戦させられる神様達……。
この世界の全人類が一致団結したならば、直ぐにでも倒せてしまえそうな勢いです。
率直に申し上げて、『強敵感』が皆無ですね。
◇総括
基本的な文章作法がなっていない(最新話ではだいぶ改善されている)
世界観設定が詰められていない
心に深く刺さる印象的な文章は今の所ない
全体的に推敲不足
◆終わりに
大変長々とあげつらいましたが、これが今作の現時点での感想となります。
『【読み返し100%】本音の感想を述べる本棚【試験運用】』を立てられた宮瀬優希様は大変に向上心がお有りの様ですので、先ずは他の作者様の作品をお読みになり、見識を深めて行かれるのが宜しいかと思いますよ。
宮瀬優希様の成長を祈っております。
モブ モブ夫でした。
作者からの返信
長文での感想ありがとうございました。
本作は修正と執筆を同時進行していることに加え、企画主が学生のため、なかなか修正が間に合わない箇所がございます。時間はかかるかと思いますが、修正していこうと思います。
細かい分析、大変ありがたいです。
企画への参加ありがとうございました♤