第99話 青さ

砂利道を

走っては転んで走っては転んで

してきたから

18歳の頃から黒いブーツでじゃりじゃりしてた。


さっきあの子が転んで

膝を擦りむいて

恥ずかしそうに笑っているのを見て、

久々にブーツ

脱ごうかな…なんて思った


どんなことがあっても

笑える力が眩しくって


生きてるって

眩しくって


青い空が気持ちよくって


花。

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