応援コメント

エピローグ 娘」への応援コメント

  • 緻密な世界設定の上に乗っかる個人的事情でしたね。
    ざまあ展開を淡々とした心情で、でもすっきりきっちり行っていく最後の展開は良かったのですが、子供を犠牲にしたのは私的にはちょっと抵抗がありました。エピローグで召喚魔法の結果再生していましたけど。
    でも、この少し不安というか苦い後味が聖竜の介様のテイストなのでしょうね。
    お疲れさまでした。

    作者からの返信

     読了ありがとうございます。
     
     主人公も人のため、正義のために動いた事もあれど、結局自分が勝手に認めた相手にしかその善意が向かない小市民だった事、
     そして、その一個人の私闘が、最終的には召喚魔法の事情を変える大きな事の一端になる……と言う感じですね。
     書いてみてわかりましたが、追放ものって視点が個人単位になりがちですね。
     
     
     ラスト数話は書いている方も心苦しく、何度も最初のプロットをねじ曲げようかと思いました。
     せいぜいハイデマリーが誘拐されて無事に救出された辺りに留めておくとか。
     しかし、主人公のテーマ的にも追放パーティのテーマ的にも、目を逸らさずに書かねばならないと、初志貫徹しました。
     縁の切れた過去の遺物に一番されたくない事を考えたら、こうなりました。
     
     これも一行でさらっと流しましたが、
     娘が死産だったのは、追放パーティが直接の原因では無い可能性は高かったりします。
     それを踏まえて終盤の主人公達を見ると……って裏テーマもあります。その可能性については、主人公もしっかり理解していますし。
     メルクリウスは初手であっさりやられましたが、主人公のした事は脅迫状でおびき寄せた相手に有無を言わさず拳銃をぶっぱなしたようなもの……と言えば、いくら本職の戦闘員でも反応しきれないかと思いますし、やはり、そんな事をやる方がサイコです。
     そう考えると「ざまぁを書こう」と思い立った筈が、結構初志からズレてしまった気もしますが……。
     主人公側にも悪い所がある……と言うのは追放ものとしてどうなのかなぁ、と。
     
     改めて、沢山の感想をありがとうございました。
     桁くとんさんの感想からは、色々盲点だった事にも気付けたと思います。

    編集済
  •  完結おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。
     このエピローグも色々と考えさせられる点が多かったです。追放された主人公が最終的に望んだのが「妻子との幸せな日々」だったという点からもこの物語の深みを感じます。
     後はやはり、世間には解りやすい悪人は案外少ないって事ですね。保身とか欲望とかその他もろもろが絡み合って「普通の人」がえげつない事を結果的に行ってしまう……という事を強く思いました。
     実は私は創作論からやって来た読者なので、素直に物語「のみ」のコメントではない部分も多々ありました。そこはちょっと申し訳ないかもです。
     主人公一家の幸せを切に願いたくなりました。

    追記:抜けたまつ毛は根元の方が眼球に刺さると痛いです(実体験)
     

    作者からの返信

     色々と応援、読了頂き本当にありがとうございました。
     一年弱、創作論で書いてきた事の答え合わせの意味もあったので、あちらを読んで頂いた上での感想も、大変参考になりました。
     
     don't mindは露骨に描写してきましたが、集団心理と恣意的な正義感だとかは本当に人の知性を下げてしまう、恐ろしいものだと思います。
     この中で、金の踏み倒しを糾弾していたジェイのような、ちゃんと自分のある人も居る事も忘れないようにしたいな、と思います。この辺りは、現実で見たことのある光景をベースにして居るので。
     それと、作中ではさらりと流しましたが、娘が死産だったのは、実際のところdon't mindのせいでは無い可能性も大いにあると考えると、主人公の終盤の行動も……って感じです。しかも「あいつら関係ないのかも知れないけど」って明確に気付いているのに。
     主人公の語り口も、むしろ平時は真面目だったのに、そこだけ若干コミカルになってたのも書いていて怖かった所です。
     まあ、私的に逮捕して監禁する行為はやはり犯罪であり敵対行為で、出産控えた夫婦にそれやったら、反撃されても文句は言えませんが……と言う考えもまあ私刑ではありますが……。
     
     一家はこの先、心配の種はあるにはあるけど、それはまあ何処の家庭も同じではある、と折り合っていければ時間が解決してくれると信じたいですね。
     この一家は、書いている方としても幸せを願わずには居られませんでした。
     あと、睫毛は私の実体験でもあり、子に継承されたのもそこから来ているのですが、手が塞がってる時に限って刺さるので厄介ですね。
     
     

    編集済