第6話 お家デートで〇〇しちゃう!?
週末
爽真の家は僕の家から歩いて5分ぐらいで結構近い。久しぶりの爽真の家と言うこともあり胸が弾んでいる。
爽真の家のインターホンを押し家に上がり、手を洗った。隅々まで掃除が行き届いており天井が高く開放感のある家である。僕らはリビングのソファーベッドに腰を下ろした。
「周、親はいないからあんなことやこんなこともできるよん!」
貼りついた様なにこにこ顔だ。それだけで爽真の考えていることが大体察することができる。
「絶対伺わしいことしか考えてないでしょ。」
「まぁ、そうだけど...。」
一瞬沈黙になってぼーっとしていたら爽真が立ち上がって僕の目の前で仁王立ちしていた。
「周はあんなことやこんなことしたくないの?」
爽真はしゃがんで僕と目線を合わせ耳元まで迫っていた。
「え...///」
ほぼ吐息の甘い声で囁かれ耳が溶けそうになり、頭がクラクラしてしてくる。こんなの反側でしょ...。
「別にしたくないわけじゃないけど///爽真がしたいなら少しだけ...///」
爽真は耳元から顔を離し、僕と目を合わせた。相変わらずきれいな顔だな..。顔を近くで見るたびに思ってしまう。
「じゃ、しy......んんんんんんん!?」
自分からしちゃった...。いつもは爽真からしてもらってたから僕からするの新鮮だな...。
久しぶりの爽真との...。(ご想像にお任せします)
暖かくて柔らかくて溶けちゃいそうで何も考えられなくなる...。ずっとしていたい..。
えっ!?ちょ、それは...。(ご想像にお任せします)こんなことされたら本当におかしくなりそう..。そんなことする覚悟ないし、色々とやばい姿見られたら恥ずかしさで死ぬ気がする....。思わず両手で勢いよく爽真を突き飛ばしてしまった。
どんっっっっ
「痛ぁぁぁ!これからが本番だったのに...どうして突き飛ばした?」
爽真は痛がりながらもゆっくりと立ち上がった。
僕に突き飛ばされて尻もちをついてしまったらしい...。幸い下にフローリングカーペットが敷かれたし、机は結構遠いところにどかしていたため二次被害はなかったからまだ良かったけど..。...またかわいくないことしちゃったな...。
「これで満足でしょ?これ以上したら僕可笑しくなっちゃうから」
どうして僕は素直に謝ることが出来ないのだろう。
「...!?爽真.....!?あっ///」
ちょ、それはだめだって(ご想像にお任せします)
絶対これ押しに弱いの知っててやってるよね?
「こんな声出されたら…俺理性なくしちゃいそう。」
「んんっ//」
耳元で色っぽく吐息のような声で囁かれながら攻められて体がビクビクと反応し、出したくもないのに変な声が出てしまう。
「可愛いね…♡もう我慢出来ない…。」
我慢できないって…///僕も息が乱れていて色気が凄い爽真を見ると全てを受けとめてしまいそう。こんなことしたらいけないってわかっているのに。
「爽真…///」
その後僕は全てを爽真に捧げてしまった。
「うっ...。痛い..。疲れた...。」
「周がエロ可愛くて激しくしすぎたかも。ごめーん。」
床に座り込み腰に手を当て痛がる僕を見てケロッとした顔で口先だけの謝罪をした。
「絶対反省してないでしょ..。」
「だって、毎回腰痛いって言ってすぐ治ってんじゃんw」
「そうだけどさ、した直後は結構痛いんだよ?この気持ちを爽真にも味わって欲しい。」
「え、周俺のこと〇〇したいとか思ってんの?大人しそうな見た目してるのにね...w」
僕をからかうような軽い笑い方だ。〇〇する側より、〇〇される側の方が好きかな…?ってそうじゃなくて…!
「は!?なんでそうなるわけ意味分かんない!それより今日はどんな活動するかについて話し合うために集まったんでしょ?」
口はそんな風に言ってしまうが、実際はそんなこと言われても爽真だから全然不快感を抱いてない。でも、羞恥心が高まって耐えれなくなるから強く当たったちゃって。可愛く恥ずかしがって***とかしたらきゅんってさせられると思うのに。
「そうだった...!!ちゃんと話すから許して?」
子供が駄々をこねるように僕にしがみついてきた。上目遣いで僕の目を見つめている。宝石の様にきらきらした瞳だ。爽真はたまにあざとくなるときがあって…。そこも好きなんだけどさ。
「ちゃんと話すなら許す。」
ツンツンした口調になり、そっぽを向きつつも爽真の頭を我が子を褒めるかの様に撫でてしまっている。彼には勝てないな...。
「ありがと!なでなで癒されるなぁ。」
「...!」
喜びを全面的に出した天使の笑みを浮かべている。これだけ見ると汚れたことを一切知らない純粋無垢な心の持ち主の様に思える。実際はそんな事全然ないんだけど。でも何回も見たことある顔なのに毎回初めて見たときのように胸をときめかしてしまう。
「で、どんな活動するの?色々なコンテストとかあるらしけど。」
ときめきを隠す様に近くにある話題を変えた。
「なんかあったよなー。音楽で多様性を表現するコンテストとか。」
音楽だと?
「え、それは僕歌下手なの知ってて言ってるの?」
「周が苦手なのは知ってるよ。でも俺は好きだし、たまには苦手なことにも挑戦したらーw?」
「僕が音楽のコンクールに応募した時点で落選決定だよ。」
「えーでも、俺は元々勉強大の苦手だったけど今こうして周と同じ高校に合格できたんだよ?。それも周のおかげでね。」
「僕なんかしたっけ?」
「え、忘てんの?中学のとき昼休み一緒に勉強してくれたじゃん!!」
「確かにそれは....。」
それは2年前の夏休み明けの学校でのこと。
冷たくも温かいものだった。
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