僕の隣の子
鈴木茉由
第1話
僕の周りには面白い人たちがいっぱいいる。
でも僕はそれが好きでそれをみているのが楽しい。
僕の前には明るくて天真爛漫な子がいる。
いつも笑っていて泣いているところを見たことがない。
そんな彼女が好きだ。
何にでもまっすぐに取り組み何でも文句言わずにやってくれるいい子。
そんな彼女も今日はなんだかどんよりしている。
どうしたのかな?
大丈夫かな?
僕は話を聞いてあげられない。
何もしてあげられない。
ただただ見つめることしかできない。
なんでみんな彼女の気持ちをわかってあげられないのかな?
僕の周りには面白い人たちがいっぱいいる。
でも僕はそれが好きでそれをみているのが楽しい。
僕の後ろにはいつも天才的な絵を書いている子がいる。
授業中も絵をかいてたまに叱られて。
そんな彼が好きだ。
叱られても意志を貫き通す子。
そんな彼も今日は真面目に授業を受けている。
どうしたのかな?
大丈夫かな?
僕はやはり話を聞いてあげられない。
何もしてあげられない。
ただただ見つめることしかできない。
なんでなんでみんな彼の気持ちをわかってくれないの?
僕の周りには面白い人たちがいっぱいいる。
でも僕はそれが好きでそれをみているのが楽しい。
僕の隣には双子がいる。
二人は双子だけど性格は全く違う。
それでも喧嘩をしているところはみたことがないし聞いたこともない。
そんな二人が好きだ。
自分を大切にする二人。
そんな二人も最近は性格が似てきている。
どうしたのかな?
大丈夫かな?
家で強制されているのかな?
それでも相談にのってあげられない。
何もできない。
ただじっと見つめることしかできない。
みんななんで何もできないの?
気にかけてあげられないの?
同じこと繰り返したいの?
そうやって僕は消えて行ったのに。
僕の隣の子 鈴木茉由 @harye_12222
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます