(三)-2
車が到着すると、家からは忠徳とその父の木ノ本知徳とその母である佐栄子が出てきて迎えてくれた。
部屋に案内され、「家族総出でいらしたのね」と美代の義母になる予定の佐栄子さんがお茶の用意を始めた。
挨拶と世間話を重ね、お互いの家庭について開陳し合った。
「そうそう、そういえば、息子の写真を持ってきましたが……」
そう言って祖父の旭が、ジャケットの内ポケットから一枚の写真をテーブルの上に置いて忠徳の両親の方へ押し出した。
(続く)
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