先の見えない道を走り続ける。不安もいらだちも、自らの存在に対する疑問も迷いも、捨てることも諦めることもできずに走り続ける。小説家志望の少年と画家としての将来を嘱望される少女は、書かずにいられず、描かずにいられない。そして、お互いを見ずにはいられない。これは、そんな二人の一瞬を切り取った物語。