第54話
そうそう!あれから目玉ちゃん(魔法珠)は父預かりになったので私の所てお世話出来ないのが残念なのよね。
よくよく見ると目玉ちゃんって愛嬌があるんだよね。父の部屋に入ると目玉ちゃんが一斉にこっちを見るし、栄養をあげると目を細めて喜んでいる、ような感じがする。
今度の研究は何にしようかな。剣に何か一工夫しようかな。エンチャント的な物は出来ないのかな。父預かりだけど、目玉ちゃん加工出来たらいいよね。
目玉ちゃんは少し分けて貰ったから加工出来るかな。凍らせて削ってみる。そもそも凍らない。そうだ。
目玉(魔法珠)を使って結界的な物作れるかしら。目玉(魔法珠)に魔法剣の鉄屑を纏めて小さな棒にしたやつを挿してみた。おぉ。チュッ○チャップスみたいだ。
光魔法を通してみる。どうやら棒から魔力は入りやすいようだ。しかし、入りやすいが抜けやすい感じだね。棒を抜いてみるとまさかの萎びた風船のように皮だけになった。
火を付けてみると皮は燃えた。使えなくなったらこう処分すれば良いのね。今度は棒をギリギリまで細くしてみる。
光魔法を先に入れて刺した目玉(魔法珠)と魔法を入れないで棒を刺した目玉(魔法珠)を用意。今度はすこーしずつ、ジワジワ流れてくるね。魔法を入れていない方は特に変化は見られない。
透明の方には針を通して魔力を貯めてみる。これも少しずつ魔力を取り込んでる感じ。肌に刺せば強制的に奪えるのかしら。うん。痛い。
しかも魔力は取られてるか分からないね。術式でも珠に刻んでみるとか。目玉(魔法珠)内の空気圧みたいに魔力圧を変える術式を刻んでみるか。化学と魔法の融合だわ。自画自賛よ。
刻んでまた肌に刺してみる。ぐぇぇ。今度はめっちゃくちゃ魔力が勝手に吸い取られる。魔力を吸い取られる勢いが凄い。針がストローの役割になってるね、完全に。
一気に目玉(魔法珠)が手のひらサイズになってるし。無理矢理取られた魔力は透明に近い黄色だわ。属性になる前の純粋な魔力を取ってるのかも。書き込んだ術式を削って使えなくしといた。
よし父に見せに行こう。
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