第43話 ノア side

 あいつ何考えてんだ。俺の妹は犬や猫じゃねーよ。


餌やって撫でときゃなんとかなるとでも思ってんのか。餌すらも与えてないんだったわ。


ねーわー。


俺の天使、アイラは泣かずによく頑張ったよ。デビュタントではまさしく女神そのもの。誰にも渡したく無い。


今までの領地開発で十分過ぎるほど領地は潤った。もう親にも育てて貰った恩を返せているほど働いたんだ。あとはもう好きにしていいだろう。


なぜ俺たちは血の繋がった兄妹なのかいつも思う。今直ぐにでも俺の嫁にしたいくらい最高の妹。


アイラはいつも人の事を想って一歩も二歩も引くやつなのに。

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