第22話

 夏休みも残りわずか。長くて短い夏休み。そういえば、夏休みの初めにアルコールに浸した薔薇やハーブ達を蒸留水に入れブレンドして使えるようにする。


ここでも【ヒール(弱)】を使い化粧水を完成させ、母の所へ持って行く。


「お母様、今よろしいでしょうか?」


部屋に入ると美人が更に若返ってピチピチに見えるのは気のせいか。


「アイラ、このフローラルウォーターの効き目は凄いわ。若返った気がするの。テオも綺麗になったねって喜んでくれるの。」


良かった。


「お母様、新しい化粧水を作ってみたの。香りも成分もフローラルウォーターよりはグレードアップしているわ。これをまた使ってみてほしいの。前回のフローラルウォーターはボディウォーターとして全身に使って大丈夫ですわ。」


すぐさま新しい化粧水を渡す。


「ふふ、これでアイラにまた兄弟が出来ちゃうかも。」


母は上機嫌だ。セバスには作り方は教えたが、【ヒール】が使える人が必要なんだよね。


まあ、父もいるし大丈夫だろう。父は光属性は無いものの切り傷程度ならヒールが使えるので多少は良いと思われる。


むしろ販売となったら父は母から馬車馬のように働かされるのは目に見えてるね。

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