第14話再会
「フェニ兄あんな辛そうな顔してたのに、
何でやめてあげないの!」
マナは怒った口調で聞いてくる。
「あの子は今まで戦場にも出たことが無いんだ。死への恐れに慣れる必要がある。」
私はハクとマナの攻撃を受け止める。
木刀なのに、カキーンと音が鳴り辺りには衝撃波を広げながら戦っていた。
そろそろかな。
兄は今私達が今戦っているここのような精神世界を沢山生み出し、兄は私たちをそこに閉じ込める。
複数の精神世界に同時に入ると、その数だけ
身体を遠隔操作をするようにして戦う。
現実で動きを間違えれば終わりだが、
そこで敵を殺すと敵を弱体化させることが出来る。
しかし操作がとてつもなく難しいため、
これでまともに戦えるだけでも凄いのだが
私達は沢山の分身を操作して、それぞれの戦いをしている。
カキィィンと言う刀の音の中
ドォォォン!と銃声が鳴り響く
「まさか殺し漏らしを作ってしまうとは、」
と反省しながら銃を構え、撃つ
邪魔が入らないようにこの世界からは二人を追い出しそちらをみる。
あの完璧な状態でバレるとは恐ろしいよ。
そんな声が聞こえた。
「お前とはとはもう二度とは思ってなかったよ、リーファ」
髪を結んだおさげの女の子玲華がそこには立っていた。
「ねぇ、お父さんまだするの?これに何の意味があるの?あなたは私を娘として愛してくれた。私も貴方を父親として愛していた。
もうそれで十分じゃん!何であんなに優しい貴方がこんなことしてるの!?」
彼女は泣きながら思い出す。
彼に出会ったあの時を、私を奴隷の身から解放してくれたあの時を
「すまない」
その一言で彼は私を撃ち殺した。痛みも無かった。そうしてくれたんだろう。
父との再会を喜びと父のその行動への怒りの中意識は途絶えた。
「これで終わりだ、今まで何度も…」
誰にも聞こえない言葉を言う
その後彼女達は完膚なきまでに叩きのめされ倒れた。
「キミの贖罪も今回で終止符だ」
後ろには…
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