第2話衝撃の事実

「そんな顔しないでよー可愛いお母さんが会いに来てあげたんだからー」

「いや、何してんの?」

「ちょっと何言ってるか分かんないわー」

「それまじで言ってんなら精神科医行きな?」


チラッと見た私の目線の先にはヘッドロックをかけられた人が助けて欲しそうな目で見て来る。

本気でアレが母親なのかと逆に感動を覚えてしまう。

いつも奇行をするので特に驚くこともなく突っ込んだ。

前は家が遊園地化してたし。

ご愁傷様と一声掛けてあげた。


「いやね〜、この子すぐ逃げちゃうから抑えないと行けないのよ〜」


母さん、それでも流石にやり過ぎ。

その人顔青いし、それに何かポキポキ言ってるよー?


「ちょっ、助けてぐだざい」

「フフフーちょっと黙っててねー」


笑いながらお母さんは彼を沈黙させた。

どんな方法で黙らせたのかは伏せておこう。

でも、今の少年誌では載せれないとだけ伝えておこう。


「さて!そこの紫炎ちゃんよ。

ここ、どこやねん!って思っているでしょう!でしょう!」


二回言うな、後エセ関西弁ウザいからやめろ


「ここは世界の中心サーペン星のルミア城でーす!」


…遂に麻薬やったか。えっと110、って電話圏外だから繋がんないじゃん。

はぁ、


「母さん」

「何?」

「流石に離してあげて、色が青色通り越して土気色になっちゃってる。」

「ちょっと無理な相談ね〜」


彼の状況も大変だがこうなった時のお母さんは何を言っても聞かない。

取り敢えず今のを本気と仮定して話を纏めると


「いやなに?その厨二病の人間が作ったような設定は」


私は冷静沈着がモットーに掲げている。

冷静にツッコんでいるようにしているが

流石にちょっと面白と思ってる。

こんなふざけた事やってる母親の言うことの信憑性はほぼないけどね?

こんなのを見せられたら、信じざるを得ないし


「まぁ細かい話はこのキョンに聞いてねー」


こいつめ!めんどくさい事を全部彼に押し付け、ましてやコミュ障の私と2人っきりにするなどゆるさん!

待て!と呼んだがそこには母親の姿はなく、


地球とは違う別の星に見知らぬ青年と

見た事もない部屋に取り残された私。


顔の色が土気色から青白い色に変わり、

ハアハアとまだ苦しそうに息をする彼。


私はこの漫画顔負けの意味のわからなさすぎる展開に呆然と立ち尽くした。

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