第25話 海とプチ喧嘩

課題を終えてリビングに行くと、海は鼻歌を歌いながらご飯を作っていた。

「もう終わったのか?」

「デリカシーないよ!!」

「ごめんごめん」

海は「もう!私だから許すんだからね?」と言うとコンロの火を消して近づいてくる。

「で、私のパンツどうだった?」

「え?使ってないけど?」

俺が言うと海が詰め寄ってきて

「なんで?なんで使わないの!私が昨日履いたやつなのに!」

と言って憤慨する。

「いやいや。いきなり渡されて使えという方が無理があるよ?!しかも、女の子が履くパンツだし!」

「でも、私が履いたやつじゃん!!」

「女の子より可愛いおまえが履いたパンツだと思うと緊張するんだよ!!!」

俺は本心を叫ぶと海はさっきまで怒り心頭だったのに、急に頬を赤らめて「不意打ちはやめてよ…卑怯だよ…」と恥ずかしそうに言う。

俺は照れている海に「まぁ、なんだ。そういうことだから」と言うと「うん…。私こそごめん。次からはやり方変える」と言ってプチ喧嘩が終わった。


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