第23話 海と夏祭りデート

バイトが終わり、家に帰ってきて数日後、今日は夏祭りの日。

海は浴衣を着て俺と夏祭りに行く。

ちなみに俺の格好はいつも外出する時に着る服だ。

俺は海と迷子にならないように手を繋いでおく。

海と屋台を見てまわっていると海が「こー君、これ、美味しそうだね!」とか「こー君綿あめだって!」などと楽しそうに言う。

「海、はしゃいでるな。どうしたんだ?」

「だって、文化祭をこー君と一緒に周っている感じがするんだもん」

海が答えると俺も感じていることが一緒だったので「俺もだよ、海」と言って繋いでいる手に少し力を入れる。すると海は嬉しそうに握り返してくる。

一緒に周っていると海が

「トイレ行きたい…」

と恥ずかしそうに言ったので俺もついて行く。

海がトイレから帰ってくると花火が打ち上がり始めたので俺は近くのベンチに座るが、海が立ったままなので「どうした?」と聞くと「こー君の膝の上に座りたいんだけど、ダメかな?」と海が言うので俺の膝の上に座らせる。

俺の膝の上に座っている時、俺は海が落ちないようにお腹の部分を片手でホールドしていると、「両手でしてよ」とリクエストがあったのでそれに答える。すると海が顔を俺の方に向けてキスをしてきた。しかも唇に。

花火が終わると「こー君、ごめんね?花火を見てたらついしたくなっちゃって」と申し訳なさそうに言う。俺はこの祭りのせいなのか分からないが、

「なら俺もしていいよな?」

いつもの俺なら言わないことを言って海にキスをする。

俺が唇を離すと海が「こー君からのキス…えへへっ」と言って嬉しそうにしていた。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る