第19話海が壊れました。

朝起きると隣で海がぐっすりと寝ていた。

俺は起こさないように洗面所に行って顔を洗って着替える。

着替えていると

「うにゅ?こーくん、どこぉ?」

と言って辺りを見渡し、俺を見つけると目をこすりながら俺の所にきて

「こーくん、おはよぉ。」

と言って俺の胸元に頭をぐりぐりしてくる。

少しすると海が完全に目を覚ましたのか急に頬を赤くして

「こー君!今のは忘れて!恥ずかしいから!」

と言う。

「無理。もう脳内から消せない。諦めろ。」

「こー君のイジワル!」

海がそう言ってポカポカと俺の胸を叩いてくるので

「海、かわいかったから忘れたくはないんだ。」

そう海の耳元で言うと

「ひゃい!いいでしゅ!わしゅれなきゅてもいいでしゅ!」

と言って海が俺に寄りかかってきた。

「大丈夫か?」

そう俺が聞くと

「ひゃい!大丈夫でしゅ!」

と言って立とうとするがふらついていたので俺はお姫様抱っこをしてベットに運ぶ。

その時、海は「こーくん、しゅきぃ」と連呼していた。

海は俺がバイトに行くときも目を回していた。


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