第15話海は嫉妬すると可愛くなる。

海の手作り弁当を今日も大学のラウンジで食べていると頻繁に「合コン」という単語が周りから聞こえるようになった。

まぁ?俺はイケメンでもないし、ぼっちだから合コンなんて一度も誘われないけどな。

と思っていると

「どうしたの?こー君。そんな変な顔をして。変顔大会にでも出るつもり?」

と言ってきたので

「違うわ!」

と俺が言うと

「ならどうしたの?」

と聞いてきたので

「そう言えば、合コンとかに呼ばれたことがないなぁって思ってさ。」

と言うと

「それ、彼女がいる前で言う?」

とジト目で言われたので

「海と付き合う前な。まぁ、今年もお声がけはなかったが」

と俺が言うと

「そりゃそうでしょ。”マイペース”ってでかでかとプリントされてる服を着てる人を誘いたいと思う?」

と言ってきたので

「それもそうか。なら、クリスマスにはかっこいい服装で大学に行ってみるか。」

と俺が冗談で言うと

「行かせるわけないでしょ?そんなことしたら私とが過ごせなくなっちゃうよ?それでもこー君はいいわけ?」

とゼロ距離で言われたので

「冗談だよ。あと、”聖”なる夜じゃないか?」

と言うと

「次そんなこと言って私を不安にさせたらもうこー君の大大大好きな縞パン履いてやらないんだからね!」

と言われた。

あ!海のやつ俺のツッコミをスルーしやがった!

「海、聖なる夜の”聖”は”性”じゃないぞ?」

「こー君?性なる夜だよ?いい?返事は?」

と海が圧をかけてきたので

「うん。ソウダネ!」

と俺が返事をすると

「わかればよろしい!」

と言うと海が下着姿になり俺と向かい合う形で抱きつくと、

「キスして!もちろん唇に!」

と変なことを唐突に言ったので

「海さんや大丈夫ですか?急に変なこと言わないでくださいよ。どうしたんですか?」

と聞くと、

「他の女の子に目移りしそうになったから目を覚まさせてあげようかと思って。」

と答えたので

「は?目移りしてませんけど?」

と俺が言うと、

「”合コン”」

と海が言ってきたので俺は海の唇にキスをする。

キスをし終わると海が

「私のファーストキスなんだからね?」

と頬を赤らめて言う。

この時の海はどんな女性よりも可愛いと思った。



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