第14話目海はかわいい服に目がない

2人で歩いていると、海が急に立ち止まる。

「こー君、これ可愛いね!」

と言って海が指をさす。見てみるとブレザー風のワンピースだった。

「値段は5000円か…」と思っていると

「まぁ、持ってきたお金を使っちゃたから買えないけどね。」

と寂しそうな表情をしたので俺は財布の中身を見る。

すると、この前行かなかったメイド喫茶代の3万円が残っていた。

なので俺は

「買うか。海にぴったりなサイズあるかな?」

と海に言うと、

「え?いいよ。言ってみただけだから」

と海が遠慮する。俺は海の腕を掴んで

「海、お前の顔に「欲しい!」て書いてあるぞ。ほら、行くぞ。」

と言ってその店に入っていく。

ちょうどいい大きさがあったので購入することにした。

その時の海はとてもうれしそうだった。


帰っている途中、海が

「こー君、買ってくれてありがと。私の服を買わなかったらこー君の欲しい物とか大学でいいお弁当買えたんじゃないの?」

と言ってきたので

「そんなこと気にすんな。俺はお前の笑顔がみれればそれでいいんだよ。昼ご飯はまあ、その、なんだ、海が作ってくれればそれでいいだろ。」

と俺が言うと海が嬉しそうに腕に抱き着いてきて

「そっか!なら、頑張るね!私の愛情沢山込めるね!」

と言ったので俺は照れながら「お願いします」と言った。

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