10話目海さん、そんな姿で俺の目の前に来ないでください。目のやり場に困ります

風呂から出ると海が下着姿でリビングに行ったので

「目のやり場にこまるから、パジャマを着てくれ」

と俺が言うと、

「あれ〜、私は男の体だよ?男の体に欲情でもするのかな~?」

とニヤニヤしながら言ってきたので

「お前、今、女性の下着なのを忘れてないか?海を見るときにどこを見ればいいかわからないんだよ!」

と言うと、

「じゃあ、見れば?ほら、何も言われないよ?」

と見せつけてきたので

「海、お前な、風邪ひくぞ?」

と俺が言うと、

「むぅ!わかったよ。」

と言ってパジャマを着てくれた。

海のパジャマはだぼだぼで萌え袖になっていた。

それを見た俺は自然と

「パジャマ姿可愛いな。」

と言っていた。すると、

「いきなりそんなこと言わないでよ…。」

と言って照れる。

「なんでさっきまで下着姿を見せつけてきたお前がなんで照れんだよ!?」

と俺が言うと、

「好きな人に褒められるんだよ?照れるに決まってるじゃん!」

と海は「何当たり前のこと聞いてんの?」という表情で言う。

俺は

「これ以上やると収集がつかなくなると思うので部屋を片付けてきます。海は眠くなったら寝てていいよ。そんじゃ」

と言って自分の部屋に行こうとすると、海が俺の服の裾を掴んで

「私も手伝う。こー君と一緒にいたいから。」

と言ったので

「ならお言葉に甘えるよ。海。」

と言って俺の部屋に向かう。


〜50分後〜


やっと綺麗になった。

時計を見てみると、あと1時間で次の日になる。

「海、お前、もうそろそろ自分の部屋で寝ろよ?」

「嫌だ!暗い所で1人で寝たくない!」

「常夜灯使えよ」

「こー君は私と寝たくないの?こんな私と…」

と泣きそうになっていたので

「お前、新しい環境に来て疲れてるだろ?だから、一人で寝た方がいいんじゃないか?だからさ、自分の部屋で眠るように言ったんだよ。」

と俺が言うと、

「私さ、大勢で寝た方が眠れるんだよね。だからさ、一緒に寝よ?」

と海が言ってきたので

「しょうがないなぁ、はぁ〜。」

と俺が承諾すると、嬉しそうにしていた。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る