4話目海のお願いが可愛すぎる件について
家から出て再びスーパーに向かう。
「ねえ、こー君のお願いを聞いてあげたから、私のお願いも聞いてほしいな」
と急に言ってきたので
「できる範囲でなら聞くぞ?」
と俺が言うと
「手を繋ぎたい…、だめ、かな?」
と上目遣いでお願いしてきたので
「いいぞ。それぐらい。」
と言って俺から手を繋ぐと「私から繋ぐつもりだったのに…」と言っていたが嬉しそうにしていた。
目的地に着くと、スーパーの目の前にあるチラシを見る。
「今日は野菜がいつも通りの値段で、刺身と寿司が安いのか…。」
「私、お刺身がいい!」
「なかったら寿司でいいか?」
「うん!」
というやり取りをしてから中に入る。
買い物をしていると、
「あらあら、光喜君。よくここで合うわね。」
と女の人に声をかけられたので
「ええ。ここしか大きい店がないので。」
と答えると
「ですよね!あ、そうそう、当分はお野菜は安くならないみたいよ。」
と教えてくれた。なので、
「BBQはできそうにないですね。できたとしても焼肉でしょうか。」
と言うと、
「そうね。ごめんね。こんな私の雑談に付き合わせちゃって。それじゃ」
と言って去っていく。すると、
「ねぇ、あの女の人と付き合ってるの?」
と無表情で海が聞いてきたので
「なわけ。ただの暇つぶしで俺と話してるだけだろ。さ、俺達も買い物をするぞ」
と俺は言う。
海は納得していないようだった。
そのあと、買う予定のものを買えたし、刺身は無事にGETした。だけど、海は何かに怒っているようだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます